「ブサとジェジェ」再録の

『文学2024』を読了しました。

 

普段、現代文学をあまり読まないので

同じ時代に

こういう作家がこういうものを

書いているのかーと

思いつつ、興味深く……。

 

一番、気になったのは

円城塔さんの

「レンダリング・タイムカプセル」

 

名前は存じていたものの

実は読むの初めてでした。

 

もう僕も大御所なので(笑)

若い作家の人達と自分とは

アーキテクチャ(設計思想)が

異なる――

だから同じテーマ、

 

例えば“犬”という

動物を取り上げたとて

“犬”という動物への概念が

ビミョーに異なる

 

を痛感させられるのですが

 

「レンダリング・タイムカプセル」は

 

現在のアーキテクチャ(設計思想)が

用いられていて

それをプログラミングしているのが

自分と同じ世代

(円城塔――1972年生まれ)

というのに驚かされました。

 

 

内容は、旧世代の作家のもので

新世代の概念を

追いかけようとはしていないのだけど

OSは最新のものを使っている。

 

つまり……

やれる人は年代や育った環境に関係なく

TikTokに面白い動画を投稿して

フォロワー爆増させられる……

みたいなことです。

 

他の作家さんの作品に

就いても書きたいのですが

長くなるので端折ります。

 

でも、

「天の岩戸ごっこ」谷崎由依

「ブサとジェジェ」嶽本野ばら

「パンケーキ2.0」本谷有希子

 

この編纂の流れ、

結構、ヤバいですよね。

 

 

『文学2024』は高額の本なので

なかなか買えないとは

思いますが、

機会があれば手に取ってみて下さい。

 

さて、

最早、老害ロリータと

自虐したくなる僕ではありますが

 

この夏はこれから

「下妻物語」

デジタルリバイバル上映も

ありますし

更には今年中に

久々の小説の新刊も出す予定を

しておるので

 

ポンコツなOSのままですが

頑張らせて頂こうと思います。

 

具体的に何を頑張っているかと

いうと、

最近は洗顔にハマってます。

 

DHCの泡立てネットで

ビオレの洗顔剤をクリーミーな

泡にして朝と晩は

丁寧に洗顔!!

 

パックとか美容液とか

ピーリング効果とか、

スキンケアにはいろいろあるし

大人のスキンケア用品って

口コミだけみると高価なものに

眼を奪われがちですが

基本、洗顔をちゃんとやってれば

肌のコンディション、いいですよ。

 

歳を重ねたからこそ

基本の大事さを痛感します。

 

嶽本野ばら

 

 

 

 

 

 

 

しばらく、お知らせばかりで

ちゃんとしたブログ

書いていませんでしたね。

 

すみません。

 

ひとまず

『ユリイカ嶽本野ばら特集号』の

感想――。

 

下妻ジャスコ化計画での1枚カメラ

 

これを読むの、

すごく時間がかかりました。

 

最初はね、

自分を誉めてくれている論稿なり

エッセイばかりなので

気恥ずかしい気持ちが

そうさせるのだろうと

思っていたのですが

 

途中から

そればかりでは

ないことに気付き……。

 

とにかく参加者の寄稿の熱気が

どれもすごいんですよ!

 

僕も『ユリイカ』には

何度か寄稿しているし

よく読む雑誌ですが、

 

この雑誌は大抵、

お題(特集テーマ)が

あると、それに就いて

ガッツリ取り組む人は数人で

あとは、

自分の研究テーマや得意分野に

話題をスライドさせるのが常套です。

 

でも今回の『ユリイカ』、

みんな、ガチ過ぎる!!

 

僕に就いて語り過ぎている(笑)。

 

「ロリータ・ファッション」2刷

サイン本を作りに国書刊行会へドア

 

エッセイや小説を

書き始めてた時点で、

最初から、3割バッターなんて

目指していませんでした。

 

レギュラーにも入れない、

でも一応、

補欠には入れられていて

たまに監督が苦し紛れで

代打で使用してくれる

そんな選手でいいと思っていました。

 

だってさ、絶対

一般受けする

作家ではないですもの。

 

読む人を選ぶし、共感し辛いし。

 

でもこれだけ

大勢の人がいるんだから

一人くらいはハマってくれる人が

いると信じて、書いてきて

今もそんな感じのままです。

 

なのに、そのハマってくれた

珍しい(奇特な)人達が

集結して、俺にも語らせろ!と

頬を紅潮させてくれている

それが今回の

『ユリイカ』だと思うのです。

 

なんだ、この注文の多い料理店みたいな貼り紙は……驚きびっくり

 

当然、ここに

参加出来なかった読者

 

つまり、貴方だったり、君だったり

 

も私が、文筆家だったなら、

学者や研究家として

名を知られていたならば

もっと熱く語ったのに……

歯軋りをなさっておられるでせう。

 

それを思うと、ありがたくて

泣きそうになります。

 

よく自分に自信がない――

という言葉を聞きます。

 

僕はそれがよく解らないでいます。

 

自信がないなら自信がつくまで

練習なり勉強すれば良いのだし

結果、1人でも誉めてくれれば

それで充分、自信になるからです。

 

最近、なぜか急にメディアに

露出する機会が増えました。

 

再評価だとか

時代が追いついただとか

言ってくれる人もいますが

そういう訳でも

ないと思っています。

 

僕の支持層なんて

常に一定人数しかいません。

 

というか、いては困るんです。

こんな人が大勢の人から支持される

世の中はきっと間違っています。

 

多様性の時代とか言ってもさー

やっぱ、ロッキンホース

履いてる人は変だし、

それで結婚式に出るのはいいとして

葬儀に参列したら、嫌な顔されますよ。

 

3階に上がるとヤバい量のサイン(する)本が叫び

 

だけど、僕は

ロッキンホース履いて出ます。

だって、これしか靴、

持ってないんですもの。

 

アディダスのスニーカー1足と

ロッキンホース3足、

僕の所持する靴は以上です。

 

所持する靴の数は

恋愛における

ストライクゾーンの広さだとか

浮気の数だとか

心理テストで指摘されますが

それを信じるなら

僕は爆笑するくらい

一途な人間です。

 

かつては、

富士山に登った時も

ロッキンホースだったものだから

シェルパさんに、

怒られたなぁ・・・。

 

心が穢いし、不遜だし、

頑固だし、意味悪だし、浪費家だし

いいところは余りないのですが、

一途さだけは誰にも

負けないかもしれません。

 

ああ、だから読者も

重いんだ・・・・・。

 

似たもの同士なのかもですね。

 

嶽本野ばら 2024.06.24

 

 

 

 

「ハピネス」Tジョイで

観てきました。

 

試写会を含め今日が

3度目ですが

最初から最後まで

シクシク泣いておりました。

 

原作者の身贔屓と

嗤われるかもしれませんが

 

観る度に思い入れが

強くなるといいますか……。

 

リピートすると

ワンシーンずつが

記憶に刻まれている分、

あの一週間を回想している

感覚になってしまって。

 

大切な記憶って

想い出す回数だけ

より鮮明に

なっていくじゃないですか。

 

今回、僕は

一人のファンとして

余命一週間――の物語ではなく

 

大事なまま、好きなままなのに

別れなくてはならない

宿命を与えられた者達の

ラブストーリーとして

観てしまいました。

 

僕等は、想い合っているのに

別離をしなければいけない

ことを

常に経験するじゃないですか。

 

卒業や転勤、引っ越し、

些細な日常の中にも

それは

沢山、あります。

 

恋愛に於いても

お互い、好きな気持ちは

一欠片も減ってない

増していくからこそ

互いのことを配慮し

別離を

決意することもします。

 

余命宣告だけが

厳しい別離じゃない。

 

当たり前のように

今まで生きてきて

体験した切ない別離――。

 

辛いけれど

記憶から色褪せたくない別離――。

 

それはしかし、

それが故に、

自分を支えてくれる核でもある。

 

DVDやサブスクになる前に

もう一回、映画館に行こうと

思っています。

 

もっと記憶に焼き付けたいから。

 

京都では今週一杯で終わるかも

しれませんので

金曜日に行こうかと。

流石に2日連続は妙だし

土曜はイノワさんのイベントで

東京に行っちゃうし……。

 

蒔田彩珠さんって

本当にスゴい女優さんですね。

表情、仕草、言葉、

彼女だけに集中してしまうと

涙腺がやばいことになっちまう。

 

パンフは買うべき。写真&文字量

半端ないです

 

パンフレット、買っちゃいました。

 

実はまだ貰ってないんです。

 

CoCo壱でカレーも食べました。

 

恋愛小説が書きたくなってきました。

 

自分の原作の映画に

影響されるって、変ですかね?

 

嶽本野ばら 2024.05.29