振り返ると、
絵本のような、童話のような舞台でした。
切り絵や絵の具で描かれた影たちが、
生きてゆくのに大切なこと、
変わらないことを優しく語り、
問うてくれた、あの感覚の。
母の声で語られ、いつしか自分の声で、
なぞるようになった、沢山の物語・・。
人生のどこかで思い出されるための
メッセージと問いで、あふれていた。
タネとは、そういうもののことかもしれない。
女声のウタ、和太鼓、3つの横笛、
姿のお芝居、声の語り。
川田龍吉男爵が遺した手紙に導かれた世界は、
史実であり、多くの戦、肉親との別れ、
時代の転換期と並走し続ける激動の背景を抱えながらも、
温かく懐かしいものとなって結ばれました。
表現者の皆様の人間性、
応援くださる方々の心に育まれました。
本当に有難うございます。
創作音楽劇「Ryoリオ〜男爵いもの父・川田龍吉外伝〜」。
沢山の方々の支えと応援を頂き、共に歩む方々の手に繋がれ、
「あなたには役割がある」とのジニーの手紙の言葉に背を押され、
無事に2歩目の函館公演を終演いたしました。
御礼をお伝えしきれずにおりますが、
ご関係くださったみなさま全てに、感謝申し上げます。
公演の様子はまた改めて、ご報告させて頂きたく存じます。
理沙