断酒をするようになってから、子供の頃の記憶を思い出すようになりました。
大量飲酒をしていた頃って、子供の時の記憶はおろか、数日前の記憶さえ曖昧でした。。。
「あの時、○○のレストランに行って、○○を食べたよね〜?すごく美味しかったよね?」
そう、友人に言われても鮮明に覚えていないのです。とりあえず、相槌だけはうっていましたが。。。
そういう意味では、毎日の大量飲酒は「記憶喪失」につながると言っても良いかも知れませんね。
さて、今朝のことです。目が覚めた後、小学校の時の「記憶」が復活したのでシェアさせていただきます。
その記憶の主人公は祖父です。何度もご紹介させていただきましたが、酷いアルコール依存症でした。
祖父は長い間、晩酌で日本酒を「一升」も飲んでいました。当然ですが、休肝日はありません。
そんな生活を続けていたら、当然ですが体が蝕まれます。医者からは禁酒を宣言されていました。
そんな状況にも関わらず、祖父は酒を求めます。悲しいけれどアルコール依存症になると「理性」が無くなってしまうんですよね。。。
祖父の奥さんである祖母が、家中のアルコールを処分したのですが、台所を探しまわって「料理酒」や「みりん」まで飲んでしまう始末でした。
ある日のこと。僕たち孫の家族がお邪魔している時に、祖父は酒がないことを理由に暴れ出したのです!やけくそになり祖母に当たり散らしていました。
祖母「もういい加減にしなさい!もうあんたの体はボロボロよ!これ以上飲んだら死ぬよ!!!」
祖父「うるさい!とにかく酒を出せ!!!」
孫である僕には見えない場所で暴れていましたが、聞こえて来る声を聞くだけで壮絶さは十分に伝わりました。
祖母に続いて、母も止めに入ります。
母「子供の前で何やってんの!!!もう嫌になる・・・」
そんなやり取りを耳にして、僕の心は傷つきました。とても悲しい気持ちになりました。
そして、祖父ほどは酷くありませんが、僕自身がのちにアルコール依存になるなんて、当時は想像すらしていませんでした。。。
今朝のタイミングで当時の記憶がよみがえったことは、僕の「潜在意識」が断酒を継続するように、改めて促してくれたように感じています。
普段、完全断酒をしていることを公言すると、様々な反応があります。
「たまには飲んではいいのでは?」
「あんまり我慢すると、逆に良くないよ」
「えっ、飲まないの!残念・・・」
「飲みニケーションも大事だよ」
多くの人は完全断酒に関して、若干否定的な反応を示します。
それは、彼らは常識的な飲み方ができているからです。ほとんどの人はコミュニケーションの一つのツールとして、アルコールをうまく活用できています。
「酒は百薬の長」
適度な飲酒は血流を良くしたり、体を緩めるなど、メリットがあるのは周知の事。
ただし、アルコールとうまく付き合えない人が一定数いるのは事実としてあります。
前回の記事で末期の肝臓ガンで苦しんだ叔父のことをお伝えしました。
以下は、その記事からの引用です。
「末期中の末期はとても苦しそうにしていました。顔が真っ青だったし、黄疸や腹水もひどかった。。また、激しい痛みもあり、酷い苦しみの中で人生の最後を終えました。その光景はまさに「壮絶」の一言でした」
側から見ていて、人が味わう痛みや苦しみの域を超えていました。現代医療では対処の術はなく、緩和ケアに入っていたのですが、それでも壮絶的な姿は「絶望感」しか感じませんでした。
その姿は、今でも脳裏に焼き付いているし、百薬の長なんて生易しい言葉は決して連想できません。
「アルコール依存症で大暴れした祖父」
「末期の肝臓ガンで壮絶に苦しんだ叔父」
「20年間アルコール依存で苦しみ続けた自分自身の過去」
この3つの材料が揃っていて「完全断酒」以外の選択肢はあるでしょうか?
今回、過去の記憶が蘇ったことがきっかけで、改めて断酒をする理由についてお伝えさせていただいた次第です。
ネガティブな内容になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます^^
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断酒後は良い水をたくさん摂取してデトックスする事が大切です。興味がある方はぜひ♪