おはようございます。
やましたひでこ公認
チーフ断捨離®トレーナーの北林ちかこです。
今朝はとってもいいお天気。
朝陽を浴びながら、ブログを書いています。
気持ちがよくて、光合成しちゃいそう・・・。
トレーディングカードの話の続きです。
進学か就職で家を離れた息子さんが、
残していったトレーディングカードを、
断捨離に勤しむお母さんが、
売れるかもしれない…と、
ネットオークションに出品しました。
トレーディングカードって、ご存知ですか？
トランプとは違います。
様々な絵柄のカードがあって、
コレクションしたり、
デッキを作って対戦したりするカードで、
おもちゃ屋さんでも買えますが、
専門店があったり、
大会があったりします。
私も詳しくはありませんが、
遊戯王とかポケモンとか、
様々な種類があります。
これ、好きな人には、
とても魅力的な商品らしく、
息子も小学生の頃、はまってしまって、
お年玉を全額つぎ込んで、叱られました。
なぜそんな馬鹿なことをするかというと、
数枚入ったパックの中身は、
開けてみるまで分からないので、
自分が狙ったカードが手に入るまで、
延々買い続けるしかないからです。
狙っていたのは、
強いカードや希少なカード。
みんなが欲しがるカードは、
当然、値が高くなり、
一度手に入れたら、
なかなか手放さないので、
入手は大変困難となります。
今回、お母さんは、何枚かまとめて、
がさっとオークションに出したのですが、
その中に、超レアカードが混じっていたのです。
コレクターにとっては、垂涎の的。
スタートの値段は1000円。
価値が分かる人たちの間で大騒ぎになりました。
まさかペラペラのただのカードが、
60万円もするなんてね。
お母さんは、カードの価値を知らなかったようです。
…ということは、
当然、息子さんに処分する許可を
とっていないということ。
前記事でも書きましたが、
これは断捨離ではNGです。
断捨離で処分をしてもいいのは、
自分のモノと自分の裁量で判断してよいモノだけ。
ここ、忘れないでくださいね。
それを踏まえたうえで、
私がむむむ…と思ったのは、
こんな大事なモノを、
息子さんが実家に残していったこと。
おそらく、おそらくですよ、
彼は巣立つにあたって、
これから必要になるであろうモノだけをみつくろって、
身軽に新天地に行ったのではないでしょうか。
残りの荷物は、全部置いたまま。
新しい街で新しい環境で、
新しい生活に新しい出会い、
希望に胸をふくらませて、
ワクワクしながら飛び立っていったのでしょう。
もう使わない過去の荷物は、
全部実家に置いたまま。
こういうケース、多いですよね。
自分が離れる場所よりも、
新生活のほうに目が向くのは仕方がありません。
でもね、それでいいの？
18年か22年か、またはそれ以上か、
長年、暮らした家。
あなたを育み、いつくしみ、
保護して、見守って、励まして、
時にはぶつかることもあったけど、
惜しみない愛情を注いでくれた家族がいる家。
そんな大切な場所に、
貴方の不要な荷物、…いわばゴミを、
置きっ放しで、本当にいいの？
家族だもの、いいわよ…、
そのままにしておくから、
いつでも好きな時に帰ってらっしゃい…と、
家族は言ってくれるでしょう。
でも実家は倉庫でも物置きでもありません。
あなたが巣立った後も、
家族の生活は続くのです。
だったら、残った家族が、
少しでも気持ちよく暮らせるように、
少しでもスペースを生かせるように、
これまでの感謝をこめて、
きっちり片づけてから、
家を出るっていうのは、どうかな？
そしてね、出ていった子どもたちだけでなく、
そうそうと激しく頷いているそこのお母さん。
貴女はどうですか？
もうご実家を離れて長いでしょうが、
貴女の荷物は、親の家に、
置きっ放しになっていませんか？
家族なんだから…、
それくらいいいじゃない？
いいえ、家族だからこそ、
そこに暮らす大切な人たちの生活が、
より快適であるように配慮したいのです。
くだんの息子さん、
勝手にカードを売ろうとしたお母さんを、
怒鳴りつけたそうです。
家を離れて何年たつのか分かりませんが、
息子さんも、今回のことが起こるまで、
カードの存在を忘れていたのでは？
そんなに大事なモノならば、
ぜひ、ご自分で管理してください。
いい機会ですし、一度帰省して、
リセットしたらいいかもしれませんね。
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