95%の女、清水バンジーで墜落す | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

おはようございます。

 

やましたひでこ公認

チーフ断捨離®トレーナーの北林ちかこです。

 

断捨離の話題ではありませんが、

もうしばらくお付き合いください。

 

95%の勝率がなければ、

何事も手を出さずスルーしてきた

このワタクシが無謀な賭けにでました。

右矢印95%の女、清水の舞台からジャンプする

 

風と緑の楽都音楽祭の

第九・合唱隊のオーディションに

申し込んじゃった…。

 

さて、どうする?

 

 

課題は、第4楽章の“M”。

 

“M”とは、誰もが知っている

あの有名なメロディの部分です。

 

楽譜にして6ページ。

 

所要時間は1分弱。

オーディションは1週間後。

 

とにかくナマクラってる喉を目覚めさせ、

“M”を頭と体に叩き込まないと。

パートはアルトに決めました。

 

学生時代はメゾソプラノでしたが、

第九は4パートで、メゾはなく、

ソプラノの一番高い音は
どう頑張っても出ないので。

昔は、パートの音取りといえば、

ピアノを使いましたが、

今は、すごく便利なモノがあります。

 

パート別練習iphoneアプリ。

 

いつでもどこでも

選んだパートの音がとれ、

慣れてきたらカラオケモードで練習もでき、

テンポをスローにしたり、

延々リピートしたり、

早送りや巻き戻しもできます。

 

しかも“M”だけなら無料。

 

 

早速アプリをダウンロードして、練習開始。

 

楽譜で音を追いながら

何度も何度も繰り返し、

運転中やお風呂の中、
料理をしながら、掃除をしながら、

お布団に入ってからも…。

 

常に“M”が頭の中をぐるぐる巡っています。

 

本当は短期間でも、

声楽の先生について

トレーニングしたほうがいいのでしょうが、

そんな伝手もなく、

ただひたすらに自主練です。

 

音はすぐにマスターしましたが、

やっぱりネックはドイツ語。

 

フろイ・デ・シェーネ・る・ゲッ・テる・フン・ケン

トッホ・テる・アォス・エ・リー・ジウム音譜

 

覚えられません…。

 

昔は暗記が得意だったのに。

 

脳が確実に劣化していることを、

痛感しました。

頭で覚えられないなら、体で覚えちゃる。

 

100回単位で、呪文のように繰り返します。

 

…が、意味をなさない記号のようなものなので、

入ったと思ったら、すぐ抜けていきます。

 

 

寝ても覚めても“M・M・M”の1週間。

 

そして迎えたオーディション当日。

 

これだけ頑張ったんだし、

もしかしたらいけるかもしれない。

 

そうよ、市民の音楽祭なんだから、

私みたいな素人でも、

市民が参加することに意義がある!

 

ある程度、声も響いているし、

こんな風に歌えれば、

合格の可能性もなきにしもあらず。

 

それになにより、

久しぶりに大きな声で歌ってみたら、

気持ちがいいし、楽しいし。

 

4か月後の音楽祭のことを思い描いて、

すっかりいい気分です。

 

 

会場に行く直前に、音大出の友人に

ピアノ伴奏をしてもらい、

3回ほど歌ってウォームアップして、いざ出陣。

 

私が指定された

17時半~のグループには、

6人の女性。

20代が一人で、

後は年季の入った年代。

 

みんな妙にリラックスしているので、

ちょっと話しかけてみると、

声楽家ではないにしても、

第九歌って40年とか、50年とか、

アマチュアはアマチュアでも、

ベテランのアマチュアばかり。

 

20代の女性は、

音楽学部の学生さんらしい。

 

ば・・・、場違い?

 

 

オーディションは

一人ずつ行われました。

 

審査会場のスタジオには、

ピアニスト一人、

事務局の人一人、

審査員三人の計五人。

 

あがることもないはず、

だって普段私は100人、200人の前で、

講演しているのだから。

 

前奏が流れてきて、そして…。

 


第一声に我が耳を疑いました。

 

なにこれ?なにこれ?

 

声が全然出てない。

 

声量も少なく、かすれていて、

喉を開いてちゃんと出そうとすればするほど、

苦し気な声になります。

 

焦りがパニックを引き起こし、

あれほど繰り返した歌詞も飛んでしまい、

もしかしたら音も外したかも…。(覚えていない)

 

無情な1分弱は、

瞬く間に終わってしまいました。

 

こんな所までのこのこやってきて、

鶏が絞められるような声を出した私を

可哀そうに思ってくれたのか、

審査員の先生が、「もう1回、歌ってもいいよ」と

温情をかけてくれました。

 

でも結果は同じ。

 

呆然・・・。

 

どうやって駐車場までたどり着いたのか、

記憶にありません。

 

どうして?

 

あがっちゃったの?

 

本番に強いと思ってたのに…。

 

試しに車の中で、

もう一度歌ってみると、

ちゃんと響く大きな声が出ました。

 

ポロリ…。

 

悔しくて、涙がこぼれました。

 

もう一回だけつづく。

 

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