計量カップは3個 | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

おはようございます。

町を薄いピンクに染めていた桜も、
ガクだけを残して、散ってしまいました。

桜の新芽は、最初茶色っぽいので、
木が赤く見えます。

桜の季節、終っちゃったな。

2週間弱の短い宴でした。
 
…でもがっかりすることはありません。

ソメイヨシノは終っても、
すぐにボタン桜が咲きだします。

ハナミズキも蕾がいっぱい。

メタセコイアにも新芽が出てきました。

後にはヤマボウシやシャラも
控えています。

いい季節です。
 


さてさて、ずいぶん前のことですが、
私はプラスチックの計量カップを3個持っていました。

前から使っていた1個と、
炊飯器を買い替えた時についてきた1個、
もう1個は、当時住んでいたマンションのお隣さんが、
スミレの花束を入れてくれました。

「返さなくていいから。」

そう言われて、
3個目のカップは、
そのまま我が家の引き出しの中へ。

わざわざ計量カップにスミレを入れてくれたのは、
きっとお隣にも
カップが余っていたからでしょうね。(^^ゞ
 

その時の私は、断捨離とは無縁の生活。

腐るものでもないし、使えるし、
小さいからそう邪魔にもならないし…。

おそらくそんなことすら、
考えなかったはずです。

まったくの無意識。

「捨てる」選択肢はありませんでした。

そして始まる、計量カップ3個との暮らし。

困ったことは、何も起こりませんでした。

でもその時の私は、
カップを何個持っていても、
使えるのは1回に1個だけ…という
単純な事実に気づきません。

1個が見当たらなければ、次の1個。

適当にまんべんなく使っていたように思います。

小さなカップだけのことなら、
それもいいでしょう。

ですが一事が万事この調子。

私のカップの扱い方は、
すべてのモノに及びます。

お玉もいっぱい、
フライ返しもいっぱい、
菜箸もいっぱい、
ボウルもいっぱい、
包丁もいっぱい、
コップもいっぱい、
鍋もいっぱい、
カトラリーもいっぱい、
お盆もいっぱい、
いっぱい、いっぱい、いっぱい…。

(まな板はさすがに2枚でしたが)

キッチンが満員御礼どころか、
乗車率200%は軽く超えていました。
 

そうすると、
モノの海に埋もれてしまって、
使いたいモノ、必要なモノが、
なかなか出てきません。

引き出しの開け閉めも、
ガチャガチャ大きな音を立てながら、
力まかせに押したり引いたり。

すぐモノが行方不明になります。

狭いマンションのキッチン、
元々、料理の手際が悪いのに、
さらにモタモタします。

そして足元には、まとわりつく幼児2人。





ストレスでした…がーん 





1個でいいモノは、
1個でいいのです。

予備や替えがないと困るかも…というのは、
未来不安の表れです。

困ることは、起こるかもしれないし、
起こらないかもしれない。

でも、まだ何も起こっていないのに、
困ることを想定して生きるのは、
窮屈ではありませんか?

なんとかなる!

私はなんとかできる!

…そう思うことで、
モノの数はぐっと減らせます。

よしんば、困ったとしても、
キッチンにある道具くらいなら、
また買うこともできます。

それもまた経験と割り切れば。

自分を信頼して、モノを減らし、
スペースと心にゆとりをもって生活するのと、
困った時のために、たくさんのモノを抱え込んで
モノで不安を埋めながら生きるのと。

どちらもアリです。

そして、選ぶのは、貴方。
 


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