年齢は関係ない | 北林ちかこのブログ

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並木道を優しい風が通り抜けるように、自然体で生きたい

断捨離で身も心も軽く

『やましたひでこさんの断捨離を読みました。

昔々、欲しがりません勝つまでは。
私はそんな戦争中の女学生でした。

そして終戦、
物も食料も足りない日々でした。

ゆえに物への執着もさることながら、
物のたまることへの喜び、満足が、
至福になったのです。

しかし断捨離が、私に教えてくれました。

断捨離で身も心も軽くするということ。

モノを片づけるだけでなく、
頭や心の整理だということ。

断捨離が目指す生き方は、
自分で自分の始末をつける
潔い生き方だとの教えをもらいました。

さて、どこまで“私のもの”になれるか心配ですが、
自分への挑戦です。』
(2013年5月18日北國新聞・地鳴りより抜粋)


地元紙に掲載された読者の投稿です。

断捨離の文字を投稿欄で目にするのは、
別に珍しいことではありません。

でも、私が注目したのは、この方の年齢。

なんと御年84歳

私の記憶が確かなら、
金沢のセミナーやダンシャベリ会に、いらしたことはありません。

おそらく断捨離との接点は、本だけでしょう。

それなのに、1番大切な基本のきを、
ピンポイントで押さえています。

もちろん断捨離に年齢は関係ありません。

ですが、戦争を体験した世代にとって、
モノを捨てることは、とてもとても辛いことなのです。

現在のモノ余り状態で損なわれている
私たちの暮らしとは正反対。

圧倒的なモノ不足の中を生き抜いてきた方たちです。

戦後世代には、
理解しえないトラウマを抱えておられます。

年配の方のお宅の冷蔵庫が、
一人暮らしにも関わらず、
食料でパンパンになっているのを、見たことはありませんか?

あれは無計画な買い物ではなく、
食べる物がなくて苦しんだトラウマからくる
安の表れなのです。

 

「もったいない」という言葉の裏にあるのは、
昔の体験のフラッシュバック。

心の中に大きな不安や恐怖がある限り、
モノを手放すのは、難しいでしょう。

ですから年配の方に、
断捨離の話をする時は、
決して押しつけないように、
無神経に心の中を掻き回さないように、
細心の注意が必要です。

断捨離とは、自分で自分の始末をつける生き方。

本を読んだだけで、
この結論にたどり着いたとは、
あっぱれ!…としか言いようがありません。

心からのエールを送ります。パチパチ

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