雪がガンガン降っております。
ガンガンな勢いなんですが、実はとても静かです。
雪は音を吸収するのでしょうか。
それとも雪女の殺気が漲っているからでしょうか。
いずれにしても、
音のない世界にひらひら舞い落ちる白い結晶は、
とても幻想的です。
明日は成人式。
夜行で故郷に帰ってくる子もいるでしょう。
みんな、無事に着きますように。
年末の断捨離で出てきたのは、
その夜行で帰ってくる20歳の子が、
小学校の家庭科の授業で縫ったふきん。
ふきん…だよね、これ?
もしかして花瓶敷きかな…。
この不揃いの荒い縫い目がなんとも愛しくて、
ずっと保管してありました。
文句たれながら、
一針一針縫ったんだろうな…。
もちろん実用性はありません。
本人はこんな物を作ったことすら、
とうの昔に忘れています。
愛着もないでしょう。
捨てられないのは、「母」なんですね。
声変わり前の少年だった頃に
チクチク縫ったんだ~~、
そんな時代もあったよね…、というノスタルジー。
明日、成人式を迎える息子。
ちゃんと大きくなった。
ちゃんとここまで育てた。
あの頃も今も、
愛しいことに、変わりはありません。
だったら、
証拠品はもういらないかな。
実はこのふきん、
以前にも断捨離の対象になりました。
でもその時は、手放せませんでした。
何の役にも立たないし、
使ってもいないけれど、
「捨てたくなかった」から。
あれから少し時が経ち、
今度は自然に、もういいかな…と思えます。
私自身が変化したからなんでしょうね。
断捨離は、無理やり捨てることを、
推奨していません。
目的は捨てることではなく、
自分と向き合うことだから。
どうしても嫌だ…と思う時は、
持っていればいいのです。
もういいや…と自然に思える、その時まで。
捨てる痛みに向き合う場合もあれば、
時を待つ場合もある。
ケースバイケースで
いいんじゃないでしょうかね。(*^_^*)
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