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『やましたひでこの
ウチ断捨離しました!』
“宮城発!番組史上最大級の物量
古民家から父と娘がSOS”
前編で紹介された
被災したこけしを
覚えていらっしゃいますか
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とらきちさんのお宅へ
やましたひでこが
2回目に伺う時に
私も一緒に
お邪魔しました。
その日が
とらきちさんと初対面だった私は
先ず ご挨拶に行きました。
「気仙沼在住の高橋弘枝と申します」
すると
とらきちさんは
「気仙沼

ならば最初にお見せしたい珍しいものがある」と
目を輝かされました。
そして、
あの被災したこけしを
両手で大事そうに持って
「これはね、
震災の時に見つけたこけし」と言って
見せてくれました。
「え? これ、こけし?」
と私は心の中で思いました。
言葉にして訊き返すのが申し訳ないくらい
こけしには見えませんでした。
でも
そう言われてよくよく見たら
確かにこけしに間違いありません。
津波の
押し波と引き波と濁流の中で揉まれ、
何日も何日も漂流したことが
その風貌から
簡単に想像できました。
絵付けは完全に剥がれ、
海水を含んでむくんだ痕が
痛々しく見て取れました。
震災後、
たくさんの被災物で
石巻はガレキの山が至る所にできました。
どうやって
とらきちさんの手元に届いたのか、
運命の出逢いとしか思えません。
とらきちさんは、
持ち主と離れ離れになって
何日も漂流し
辛い思いをしたこけしを労うように、
元の位置に戻しました。
こけし集団の
ど真ん中で、
たくさんのこけしに見守られて
温かそうな特等席です。



ほんの1分程のやり取りでしたが、
一瞬にして私の心は
とらきちさんに鷲掴みにされました。
娘のあきこさんも
孫ののぞみさんも
のぞみさんの彼氏のゆうすけさんも
とらきちさんそっくりの
優しく温かい人たちでした。
心が浄化された1日でした。
素敵な出逢いに深謝。
ありがとうございます。



ではまた
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