黄金卿へようこそ | 世田谷のマンガ喫茶「ダンサン」

黄金卿へようこそ

すっかり秋めいてきましたね。スタッフの辻です。


秋の夜は長いですよね。そんな夜にぴったりの漫画を今回はご紹介させていただきます。


ネタバレを多分に含むので、ネタバレに強い嫌悪感を抱く方は他のスタッフの書いたものをぜひお読みください。

というか、たぶんそっちの方が面白いです。








うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch 1.../竜騎士07
¥610
Amazon.co.jp

誤解を恐れずにいえば「孤島ミステリ」ってやつです。

1986年10月4日 伊豆諸島にある架空の島、「六軒島」にて事件は起こります。


日本の大財閥である右代宮家の一族が年に一度、六軒島に集まります。

表向きは家族会議ですが、今回一族が集まったのにはとある理由がありました。


それは右代宮家の当主、右代宮金蔵が持つ――10トンの隠し黄金をどう分配するかということでした。


しかしこの黄金、実は金蔵のものではなく、魔女であるベアトリーチェが金蔵と契約して貸していたものだったのです。


契約は切れ、黄金はベアトリーチェに返還されることになるのですが、一つだけ条件が出ます。


それは、金蔵の書いた黄金伝説に関する碑文を解いた者に、全ての隠し黄金を与えるというものでした。



その後は孤島ミステリの定石通り、不可解な方法によってどんどん人が死んでいき、そして誰もいなくなったのですが・・・・・・。



面白いのはここからです。


なんと死んだはずの人物たちが、集まってお茶会を始めます。


一同は「これは魔女であるベアトリーチェの魔法だ。ベアトリーチェはすごい!」と言い合います。


そんな中、魔女犯人説にただ一人納得のいかない人物がいました。


それが『うみねこのなく頃に』の主人公、右代宮戦人です(やっと主人公を紹介できました。ちなみに、名前は「ばとら」と読みます。とんだDQNネームですね)



戦人は言います。


「これは魔女の仕業じゃない。魔女魔法なんていない。すべて人間のやったことだ」と。


戦人はこう主張しますが、その彼の眼前に現れたのは、なんと魔女・ベアトリーチェでした。


ベアトリーチェはこう言いました。


「これはすべて魔法である。人間の仕業というのなら、この魔法人間トリックで証明してみろ」と。



EP2からは、六軒島で起こった事件を、戦人とベアトリーチェが互いの主張をぶつけ合って推理します。

つまり、ミステリについて考察するミステリ、メタミステリの話になります。


これは人間の仕業によるミステリなのか、それとも魔女の魔法によるオカルトなのか。



長い秋の夜、あなたも戦人と一緒に推理してみたらいかがでしょうか。

とはいえ、魔女の仕業と認めて、魔女に屈服するのもアリですよw