昨日は今年の梅雨時期の地上天気図を振り返りましたが、今日は500hPaの高層天気図を見てみましょう。地上の天気との関係性がよくわかりますよ。
気象庁 500hPa高度・渦度天気図/500hPa高度・気温天気図
2025年7月11日9時
5820mの等高度線付近にトラフがあり寒気の中心があり、その東側にはリッジがあり、地上付近のオホーツク海高気圧が対応しています。
そのリッジの南側にはこれまた立派な寒冷渦がどっしりと腰を据え、東日本は天気が悪い状態となりました。
2025年7月12日9時 2025年7月13日9時
11日にアムール川中流付近にあったトラフは次第に強まりながら南下し・・・
2025年7月14日9時
14日には朝鮮半島付近に立派な寒冷渦。関東の南東海上付近には台風5号に対応する正渦度域があります。
2025年7月15日9時 2025年7月16日9時
15日は朝鮮半島付近の寒冷渦に動きはほとんどなく16日には台風5号の動きに合わせて少し北へ中心が移動しましたが、寒冷渦の南東象限にあたる近畿から関東の太平洋側では15日〜17日にかけて災害級の大雨が降りました。
2025年7月17日9時
京都では17日に祇園祭の先祭山鉾巡行が大雨の中ありましたが、比較的涼しかったです。
2025年7月18日9時
18日は関東、北陸、東北南部で梅雨明けが発表。太平洋高気圧の縁辺に当たる500hPa5880mの等値線が日本の西に抜け、日本付近は太平洋高気圧に覆われていると考えられます。
一旦5820mが日本の南に下がっていたので、京都もまるで梅雨明けのような天気になりました。
2025年7月19日9時
19日は東北北部も梅雨明け、5880m等値線は北海道まで北上。5820m等値線沿いには正渦度域が伸びており地上天気図では停滞前線が伸びています。
梅雨が明けて太平洋高気圧に覆われるのは、500hPa面(高度約5500m)で5880mの等値線が日本を超えて北側に行ったときとほぼ一致します。近畿が梅雨に入った6月9日の500hPa高層天気図を見てみると・・・
気象庁 2025年6月9日9時500hPa高度・渦度天気図
5820m付近に梅雨前線、太平洋高気圧の縁辺は5880mで日本の南に控えていることがわかります。
500hPaの天気図と地上天気図には密接な関係性があることがわかりますね😄
ではまた![]()









