さっきの蘇る金狼で思い出した大藪春彦さん。
昔はほんと大藪春彦ワールドに憧れました。
高校のころ想像してた・・・
自分が破壊工作員だったら・・・的な。
昔友達に話してたことを小説風に書きますので、
面倒な方は読まなくていいです。
最後まで読んで、そんなアホな・・・って笑ってくれてもいいです。
では。
雨に濡れた石畳の目地に溜まった泥水を跳ねながら
車を走らせてる男。
いつものようにダンボールに包まって眠るホームレスがいる当たりで
ねぐらである廃工場のシャッターのリモコンを押す。
シャッターがあがり始め、車は速度を上げ突っ込む・・・
ルーフすれすれでシャッターの奥のリフトに滑り込む。
車の乗ったリフトの上昇とシャッターが降りるスイッチが兼ねた
スイッチを押してリフトから飛び降り3階へと階段で上がる。
途中ブランド越しに向かいのビルの屋上のかすかな明かりを横目で睨む。
マシンが到着とほぼ同時に、
3階のガラステーブルとソファーだけが置かれた部屋に着く。
無造作にグラスにウィスキーを注ぎ、冷凍庫から氷の塊をグラスに入れ
一気に胃に流し込む。
グラスを置くと同時に、
一瞬でテーブルの下のジャックナイフを取り
床を転がりながら、向かいのビルの屋上へ投げつけた。
ガラスを裂き、スコープを覗いてるスナイパーの頬をかすめて、
ドアの外枠に根元までナイフが突き刺さる。
スナイパーはそれを見て、一気に血の気が引き慌てて逃げていった。
「やれやれ、例のブツか・・・
まったく厄介な物を引き受けたぜ。」
そうつぶやくと弾はマシンのボンネットを開けた。
マシンはスカイラインGTのエンブレムが貼られた薄いシルバー。
普通の乗用車のように見えるそのマシンは、
EgをL型2800ccを3100ccにボアアップしたものに
二基がけのキャブターボ。
エンジンをかけると、排気音より吸気音の方がやかましい。
キーをオフにひねり、ボンネットを閉めて、
ソファーに身体を預けガラステーブルに足を乗せる。
キャメルに火を付け、ショルダーホルスターからベレッタを引き抜く。
ベレッタM92FS故障の少ない奴だ。
マガジンを抜き、弾数を確かめ元に戻してスライドを引き
安全装置を掛けショルダーホルスターに戻す。
「さて、奴は現れるか・・・
行ってみるか・・・。」
「冴子、出て来い。」
真っ赤なチャイナドレスにミンクのコートを羽織ったスレンダーな女が立っていた。
「また出るの?」
「あぁ、奴が例の店に来てるらしい・・・」
「少しだけ・・・」
そう言いながら、弾の背中に寄り添う冴子。
彼女は弾の大学の後輩でミナミの高級キャバクラのNO、2である。
NO,1はよほど冴子にも追いつかない容姿の持ち主だが、
オーナーのお気に入りらしい。
「帰ったら、ゆっくり・・・な。」
冴子にウィンクして上着を黒のレザーに着替えて出て行く。
その意味を知っている冴子は、
今にも消え入りそうな眼で弾を見てる。
「帰って来てね・・・待ってるから。」
そのセリフを言えずに黙ってガラス越しに見送る冴子。
弾は蒸気で前がほとんど見えない石畳を繁華街に向かって消えていった。
な~~~~~んちゃって!!!!!
高校の頃、廃工場のリフトに自分の車乗せて・・・
って無国籍映画みたいで憧れましたよ~(笑)
あと、朝起きて、歯磨きながら車のエンジンかけるってのも
憧れました。
当然キャブターボなんで、暖気運転が要るんで(><)www
アホなブログに付き合っていただきありがとうございました。