ある晴れた日、星智は走っていた。

「寝坊しちゃったぁー!これじゃ遅刻遅刻ぅ!!」

ところが途中で何かにつまづいた。

「あれ?何これ・・・キレーなコンパクト・・・落し物かな?って!時間ーー!!」


キーンコーンカーンコーン


「智おはよ!またぎりぎりだったねぇ」

「えへへ・・・星を見てたら寝坊しちゃって・・・。」

「そうだと思った☆」


友人のエリスとそんな他愛もない会話をしていたとき、突然大きな地震に襲われた。


「きゃっ・・・な、なに!?」

「窓の外に何かいる・・・!」


そういうとエリスは窓に近づいていった。


「駄目!エリス!!危ないよ!!!」


星智が叫んだときには、もう遅かった。

窓ガラスが割れて巨大な化け物が教室へ入ってきた。

エリスは何処か打ったのか倒れてしまっている。


「エリス!!!」


星智が駆け寄ろうとした瞬間・・・


★☆★ピカー☆★☆


突然ハートの頭部をした謎の男が現れた。

しかも星智とその男以外の時は止まっているようだ。

「あなたは誰!?」

「私はハートマン。君はコンスターチ。」

「わ、私は星智よ!」

「いいや、君は撰ばれし戦士なのだ!さぁ、そのコンパクトを開いて!!」

「このコンパクトは私のじゃないの・・・」

「いや、君は撰ばれたんだ。そのコンパクトに!」

「え?それってどういう・・・」


星智が聞き返そうとしたとき、コンパクトが自ら開いた。


(何故・・・?でも・・・呪文が浮かぶ・・・どうしたんだろうわたし・・・!)


「コ*ン*ス*タ*-*チ*オブ*ハート**」


「やはり・・・コンパクトに狂いはなかった・・・!さぁ、いけ!コンスターチ!!」


「なんだかよくわからないけど戦うわ。

学校をこんなにした罰よッ!“キャンフィールドアターック”」


「ぐわぁぁぁぁぁ」


「やった!」


星智の強烈な一撃により敵は倒れた。


「ハートマン、さん?あなたは何者?そして私も・・・。」

「今、地球は、いや宇宙は危機にさらされている・・・。

       中略(詳しくはプロローグにて)

だから、助けてほしい。力を貸してほしいんだ!」


「わかった。だいすきな星のためだもの!私、頑張るわ!!」


そう笑顔で返事をした星智を見て、ハートマンは目に涙をためてお礼を言った。


「ありがとう、コンスターチ!」




つづく