
ダニーです。
今日は、
『相手を理解するという事』
について、お話します。
最近、いじめ問題がかなり深刻になっていますね。
「どんな状況に居るかよりも、自分自身がどうあるか。」
それが一番大切なようにも思いますが、
現代のいじめは、それでは片付けられない程、
陰湿なものになっているようです。
「周りを変えるより、自分を変える。」
「やり方ではなく、あり方。」
それは確かに正しい事かもしれませんし、
強い人や、強くなる為の努力が出来る人であれば、
自分自身を育てていけば、解決は早くなります。
というか、その努力が出来る人であれば、
まず、いじめにあう事はないでしょう。
しかし、いじめを受けてしまう程、気弱な人にとって、
初めからそれを強要される事は、酷な事です。
「自分が出来る事は人にも出来る。」
と簡単に思わずに、相手の話を真剣に聞き、
相手を理解するように努める事が大切です。
自殺の問題に対してもそうです。
心底思ってくれる人が1人でも居れば、
人は自殺をしようとは考えません。
これは、ある小説での一説になるのですが、
とても心に残っているフレーズがあります。
それを皆さんに、聴いて頂きたいと思います。
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あるところに2人の少年が居ました。
1人の少年の名は 『ギンジ』
彼は、生まれた時に路地に捨てられ、
拾われた男に育てられました。
育ての親の名は 『タケル』
ギンジはタケルから、愛情一杯に育てられて、
成長するに従って、たくさんの友達が出来ました。
悲しみと愛情の両方を知っているギンジは、
とても不思議な魅力を持ち、自然と周りに
人が集まるような、素敵な人になりました。
もう1人の少年の名は 『シド』
彼は、親・友達も居なく、天涯孤独の身。
他人は充てにならない、この世で信じられるのは
自分自身だけだと思い、生きてきました。
気が付けば、誰も寄せ付ける事のない、
鋭い牙を持った男になっていたのです。
2人はその後、出逢う事になります。
天涯孤独の身だったシドは、悲しみも、愛情も、
両方を経験しているギンジに、こう言ったのです。
「俺が死んでも、悲しむヤツなんか誰も居やしないのさ。
俺が何処でのたれ死のうが、お前には関係ないだろ。」
ギンジは、シドに対して、こう言いました。
「俺が悲しむよ・・・。俺が悲しむよ、シド。それじゃ足りないかな。」
確かに、ギンジが幸せしか知らない少年であれば、
彼の本当の気持ちを、理解する事は出来なかった。
ですが、悲しみと愛情の両方を経験しているギンジは、
シドの気持ちも心底、理解する事が出来たのです。
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「相手を理解する」 という事は、簡単な事ではありません。
毎日のように一緒に過ごす、家族・友達・同僚や、
心底・愛した人でさえ、その人を理解するというのは、
とても難しいモノ、時間が掛かるモノなのです。

もしかしたら、本当に相手を理解する事は、同じ心の傷を
持った人同士でなければ、出来ないのかもしれません。
だからこそ相手を理解しようと努め、
理解できる力を育てていくのです。
自分を理解してくれる、解ろうとしてくれる人が
1人でも居てくれれば、人は死のうとは思いません。
強くなる為の努力が出来るようになる。
強い人間へと、変わっていけるのです。

DANNY☆

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