今日までの俺
2007年に大学院修士課程に進学してから、1年近くが経過…。年齢的にタメの修士2年の友人たちは、みんな修士論文を提出し終えて、あとは3月の修士学位口頭審査を待つのみ。
思えばこの1年間、勉強したのかしなかったのか、いまいちよくわからない。
学部時代、経済学がとにかく嫌いで仕方なかった。微分なんてできなかったし、記号とか言葉の意味すらまったく理解ができていなかった。当時の俺が、今大学院に進学して研究を続けている自分の姿を目にしたら、驚きのあまり卒倒するだろう。
しかし、元来は凝り性な俺のこと。大学3年生でゼミに入った時、初めて意識変革が起こった。それまで、勉強っていうのは先生とか親から「これやりなさい!」って言われてしぶしぶ受動的にやるもんだ、と思っていた。ところが、ゼミに入って「研究」っていうものに出会って、それが間違いであることを知った。なるほど、「研究」の領域にまで来てしまえば、勉強ってこんなにおもしろいんだ!ってね。
自分で問題意識を設定して、本とか色々かき集めて、研究をする、っていう能動的な勉強は初めてだったから、あまりの違いにびっくりした。
もともと俺は褒められると調子にのって頑張るタイプ。だから当時の指導教授の先生が、ひたすら俺を褒めてくれたことが何よりものモチベーションになり、頑張ろう!って思えたわけです。
当時はアダム・スミスという18世紀の経済学者の学説を研究していたんだけど、こういう分野は最近不人気で、あんまりやる人がいないから、だから運よく俺のカス研究でも評価されたのかも。
そして、大学院に入って研究を続けようと決心したのも3年生の時だった。みんなが就職活動している中で、一人だけスーツも着ないでのんびり過ごしていて、ちょっと焦った。でも、研究者になろう!って決めたのには、実は不純な動機もあって、夏休みと春休みが一生あるし、スーツ着なくていいし、髪型自由だし、平日飲めるし、副業できるし…てな感じの諸々の事情も、動機だったりする。
だから、焦らずもくもくと勉強と遊びを続け、ついに大学院に合格し、入学したのが去年の4月だ。
大学院の授業っていうのは、ほとんどの授業が2人~8人くらいの少人数制のゼミ形式で、とにかく発表と議論が中心。俺は、元々ができない子だったわけで、そんなできない俺が大学院なんて来ちゃったもんだから、確実に調子に乗っており、当初大学院をナメていた。
だから、5月に、「とりあえず最初に一発発表してかましておくか~」的ノリで、とある演習科目でいきなり修士論文発表を申し出た。結果… 完全に撃沈!! もう、人生最大級の批判の集中砲火!! ショックのあまり、一週間くらい塞ぎこんだ。当時は、批判した先生や先輩たちに悪態をついていたが、その後の博士課程の先輩や修士2年の先輩たちの発表を聞く中で、自分が如何にアホだったかを実感した。
今となっては、批判してくれた先生や先輩方に超感謝している。あのとき、批判されなかったら、俺はとんでもない勘違いをしたままだった。
その後、謙虚に勉強することに努め、ひたすら本を読み、いろいろな人の発表を聞いたりする中で、自分が如何に不勉強かも思い知ったし、逆に自分にしかできない研究が何かってのも少しずつわかってきた。
当初、学校で留年した高校時代の同級生や中学校時代の同級生、そして他の大学院にいる同級生たちから、「あれ?ダンってまだ卒業してないんだ!? 今何年生!? てか何回留年したの!?」とか聞かれて、「俺、実は大学院なんだよねー」って言うと驚かれていたが、最近は大学院キャラも定着してきたっぽい。
そして、「アホ大学生」だった俺だからこそ、学部生に勉強を教えるのが得意かも、ってことにも気づいた。
今年一年間、院生TAとして学部生の卒論指導やテスト勉強を教えてきたけれど、俺は自分が本当に勉強ができなかったからこそ、「何を教えるべきか」が多少なりとも他の人よりわかっていたように思う。
頼まれて2年生の授業のテスト用補習授業に行った時、本当に基礎の基礎からじっくり教えることを肝に銘じて黒板の前に立った。そして、とにかく何の知識も前提とせず、経済学の「け」の字もわからない人でもわかるように、つまり大学2年の時の俺でも理解ができるように、補講を行った。
後日、補習授業を受けた学部2年生たちから「おかげでテストできました!」っていうメールが来た時は、マジで嬉しかったなぁ…。
俺自身、本当に不勉強で、他のできる人たちより2歩も3歩も遅れているからこそ、2倍も3倍も努力をしなくちゃいけないんだけど、その分きっとわかりやすく教えることもできるんじゃないか、って思いたい。
俺は、2009年3月に修士課程を修了したら、博士課程に進学し、できるならば2010年~2013年にかけては海外の博士課程に行って、博士学位を引っさげて帰って来たい、というのが目標です。
そして将来は、このまま大学で、研究者として研究を続けつつ、教育者として、教壇に立つことができたらいいなぁ、と思っています。
俺は、2足でも3足でもわらじを履きたい人だから、音楽も続けていくし、博士学位取れたらいったんは国際機関で働くことも目指したい。だけど、とにかく、博士になりたい!! 普通自動車運転免許以外に大した資格も持たない俺にとって、唯一誇れる資格として、博士号が取りたいのです。
どーなることやらわからないし、予定は未定、未定は出鱈目って言うけれど、でもそんな俺の軌跡を、このブログに残して行きたいと思いますのでよろしくお願いします。