山梨県の富士絶景スポットで、あまりに観光客が集まり危険だと言うことで、黒幕が張られた。

かつて、赤信号みんなで渡れば怖くない、そんな言葉がマスコミをにぎわせたことがあった。

確かに、入ってはいけないと立て看板があるような場所、アワビや伊勢海老が取れる漁場や、危険な河川敷なども、何人かがいれば、入ってもいいのかと思ってしまいがちだ。

 

この富士絶景スポットも、住んでいる人には迷惑な話だと思う。中には道路を突っ切って、車が急停車したり、そんなことにもお構いなしにわたってしまう人もいる。危なくて見ていられない。

 

だから黒幕?

なんとも残念な話だと思う。

 

富士山はいろんな場所から見える。

甲府市に住んでいた時、確か冨士見通りと言う名のついた道路があり、まっすぐに富士山が見えた。自転車で信号待ちしているときなど、このままずっと見ていたいほど見事な富士の姿を見ることができた。40年以上前の話だから、今は高い建物が増えているかもしれない。

住んでいた社宅の二階の窓からも見えた。

 

帰省すると、晴れている日だと母が、「今日は(新幹線から)富士山がよく見えたでしょう」と言った。東京モンらしくしたい私は、本読んでいて気つかなかったわ、なんてかわいげのない返事をしたりしたものだ。

 

別にコンビニとツーショットでなくてもよさそうなものだと思うのは私だけではないと思う。

新たな絶景スポットが現れてほとぼりが冷めるか、いろんな場所から見える富士山の魅力が再発見されるか。

時間の流れを待つ、黒幕が外される日がやがて来る……