昨日の英語のサークルは高齢者の集まり。女性四人は皆七十代だ。

中に一人、前回私が休んだ日に着物を着てきたということで写真を見せてもらった。

古着で買った着物だから、裄丈が短いので袖口にレースのアームカバー、襟元にもレースを巻き、身丈も短いのでおはしょりはなく、足元はブーツ。半幅帯。

 

よく観光地で若い子が着物姿で歩きたいということで、レンタル屋さんで着せてもらって歩いている。若い子は変則的な着方をしてもそれなりに雰囲気があって、何より楽しんでいるので見る方も楽しい。

 

七十を過ぎた我々世代はどうだろうか。

件の彼女は若く見えるし、背がすらっと高く美人でもあるので、おかしくはない。結構なことだと思う。

それでも、その格好で電車に乗れるか、観光地や都心の街を歩けるか、聞いてみたい。

 

いつか英語のメンバーの集合写真を娘に見せたことがあって、娘の感想の中に、この人顔だけ年寄りなのに髪の毛若い子みたいにしてるから変だわ、というのがあった。

 

ヘアスタイルも昔と違って、いかようにもできる。

それでも、人が見れば、変なものは変なのだ。

若いころと同じヘアスタイルでは、無理がある。髪の毛も年を取っているのだ。不衛生にさえ見える場合もある。

 

近所に数十年、同じような服装、同じヘアスタイルの人がいて、たまに会うが、本人はちっとも変わらない=若く見える、と定義付けているようだ。

 

身体が劣化しているのは否めない。

内館牧子さんの小説の中に、老人は新しいものを身に着けたほうがいい、という一節があった。

劣化したものが劣化したものを身に着けていると、貧相極まりない。高額で買ったのだからと、サイズアウトしたものや時代遅れになったものを身に着けるのは、どうかなと思う。

 

とりとめもなく思いを書いたが、例の彼女は次回また着物で来るらしい、見る方はちょっとストレスかもしれない。