先月ごろ、ほぼ毎日ひどい耳鳴りがした。もう何年も時々耳鳴りがして、それほど気に留めないまま過ごしてきたが、先月のはかなり強い耳鳴りで持続するものだった。何かの病気かもなどと思うほどだった。
ある日、テレビ番組か雑誌の広告か忘れたが、耳鳴りがするときは亡くなった人がそばに来ているのだとあった。
Oh My God!
母は私に何か言いたいのだろうか。
元々怒りのエネルギーの強い人で、決して穏やかな性格ではない。
葬儀の際、あいさつの中で兄は、父に向かっていたのが全部私(兄)に向かっていましたなどと言ったほどだ。何かにつけ腹の立つことがあり、それを兄にぶつけていたのだと想像するのは簡単なことだ。父も兄も母に叱られるようなことはしていないが。
ひどい耳鳴りは、母の私に対する怒りがまだ残っていたのだろうか。私も別に怒らせるようなことをした覚えはないが。
納骨の儀を終え、自宅に戻り、日常を過ごしていて、ふと今朝、そういえば耳鳴りがしないことに気が付いた。
不思議な感覚だ。
母もようやく彼岸に行き、安堵しているのだと思うことにしよう(合掌)