先日(2月1日)友人たちとのランチで、一人が夫の口座から下ろすのに、本人じゃないとだめだと言われたり、家の工事を頼んだ甥っ子に現金を渡そうと銀行におろしに行ったら、いろいろ疑うようなことを言われたという話をした。

 

そうよねえ、不愉快な思いをしたかしらねえ。

 

でも、今は大抵の人はATMで下ろすし、いろんな支払いは振り込みを利用する。多額の現金を持ち歩かないし、やり取りもしない。

 

その友人は、口座のパスワードも忘れているとか言っていた。ということは使わない口座、もしくはいつも窓口に行って伝票に書いて出し入れしているのかな。

家に帰ってから、そんな風に考えた。

 

私も高齢者の一人だけれど、もう長年、銀行のカウンターで伝票で出し入れしたことはない。ATMを利用するのが普通だ。

何かの支払いは大抵振り込みだ。

 

パソコンが一般にも使われ始めたころ、妙に毛嫌いする人がいた。ワープロの文字は心がこもらないとかいう人もいた。スマホも電話機能オンリーの人もいる。

 

そういう人は、ATMもいまいち苦手かもしれない。だから現金でやり取りする。いちいち下ろしに行くのも面倒なので、現金を家に置いている。

 

そこへ電話がかかってくる。

「会社のお金が入ったカバンを電車に忘れて困ってる、すぐに用意しないと会社に迷惑がかかる」

そんな話を信用してしまう。

「車でひとに怪我させてしまった。病院にすぐに支払いしないとだめなんだ」

そんな話も信用してしまう。

 

私ならたぶん、

「会社のお金を現金で持ち歩くなんておかしい、わが息子は金塊の売り買いをしているわけではないし」

「病院の支払いはあとからでもいいはず、まずは治療をするのだから」

そう思って、疑ってかかる。

「折り返しますから、番号を」

「そんなはずはないと思いますよ」

「あなた、誰? 名前を言いなさい!」

 

相手は黙って、あるいは舌打ちをひとつして電話を切るだろう。

 

わが市では毎日のように振り込め詐欺の被害があるらしい。市の広報で気を付けるように呼び掛けている。

いくら呼び掛けても、詐欺は新手の手法を考えるし、だまされる人は後を絶たない。

 

私たちの暮らしにもはや根付いているパソコンやスマホを使い、インターネット情報もキャッチして、時代にしがみついていないと、いつか被害者になってしまうかもしれない。いくら頑張っても、被害にあうこともあるかもだけど。

 

そんなことを考える、晴れの祝日。

今日は建国記念の日。