先だって夫と孫娘が二人で大宮まで出かけたが、その時に傘を買ってきた。家を出たとたんに「今日傘買って」と孫娘に言われ、大宮の駅中ショップで買ったと言っていた。したたかというかちゃっかりというか、まあたまのことだからいいが。
それからまだ3週間くらいしかたっていない。日曜日に友達と横浜まで出かけた孫娘、早速その傘をどこかに置いてきてしまった。帰りに関内の駅で折りたたんだ記憶はあるという。
JRに電話する。メールでも受け付ける。今は届けられたものはデータ化するので、即刻返事がある。JRにはなかった。
東武鉄道に、これは受付は電話のみでしかも夕方までだったので翌日に持ち越した。
結果、傘は東武電車内に忘れていて、北春日部駅で届けられていた。それを最寄りの駅まで運んでくれるというので、帰りに受け取ってきていた。
こういうとき、日本、日本人は素晴らしいと思う。
昔、夫が九州に出張する前夜に、酔っぱらって出張用の書類すべて入ったカバンを網棚に置いたまま帰ってきた。鞄は宇都宮まで行ってしまったので、翌日最寄りの駅に戻ってきたが、夫は朝から九州へ行った。
私は駅から鞄を持ち帰り、電話で夫のいうとおりに書類を繰り、細かい文言や数字を読むという、大変な作業をした。息子がまだ赤ん坊のころだ。
今ならメモリーカード一個で、重い鞄を持ち歩くこともないのだろう。昔日の感がある。
久しぶりにあのときの、腹立たしさや緊張や、何より大変さを思い出した出来事だった。