老母がもう長くはもたないと兄から知らせがあったのは9日、それから容態は変わらないとのこと。幾つかの予定は予定通り終えた。今度は次の予定を案じているところだ。
2〇年近く前、父が寝込んだとき、私は一人て帰省して母を手伝った。娘は元夫と孫娘と三人で隣の市に住んでいて、息子はアメリカに一人でいた。夫はまだ元気で、一人で何日でも留守番ができた。
父を入院させ、少し安心ということで一旦帰宅した夜に、連絡があったのだった。父は92歳であった。
もう2〇年も前から、私は親兄妹の最期に間に合わなくても仕方ないと思っている。母も、私が帰省したとき、帰る際玄関で「じゃあね、また来るからね」と言うと、もうこれで最後やわ、と言ったりした。このやりとりが何度あっただろう。
百歳になる前に施設に入ったが、最も高齢の母に、職員の方たち皆やさしく接してくれて母も安心して過ごしていた。
昨日兄から、会場の下見に行ったと言うメールが来た。父と同じところだ。母の希望かもしれない。不便だし、近所にコンビニの一つもない、今は便利な場所にもあるので、同じところでやるとは思っていなかった。まあ仕方ない。一切口出しはしないつもり。80歳の兄、大変だなと思う。
冗談で、母が行こうとするのを父が押し戻してるんじゃないか、なんて言っている余裕は、さていつまで続くのか。