ピアノの日、出るときは傘が要るか要らないかくらいだったが、帰りが心配だったので、長い傘を持って出た。

電車は結構な込み具合、若いインド人のファミリーがいて、お父さんが私にここがあいてるから座れと伝えてきた。言葉が解らなくても通じるものだ。外人が見ても老人は老人なんだな。

若いお母さんの隣に座る。きれいな衣装、日本人は地味だなとつくづく思う。きれいな石の指輪も目に止まる。シンガポールに行ったとき、インドの商店街でこういうのをたくさん売っていた、一つくらい欲しいと思ったけど、サイズの合うのが皆無だった。

そのお母さんに「夏休みの旅行?」と日本語で聞いたら、すこし離れていたお父さんを呼んだ。お父さんは日本語で、妻は日本語出来ないと言う。さっき母国語で私に座れと行ったのに。

私がもう一度同じ質問をすると、まあそうねと応えた。説明が面倒だったのだろう。親戚のおばさんみたいな人もいたから。

お父さんに抱っこされた2歳くらいの女の子が、絶賛の可愛さ。クルリと大きな目に長いまつ毛、このまま成長したらさぞ美人になるだろうと、じっと見ていたいくらいだ。私が「可愛いわねえ、ホントにキレイなお顔してる」と思ったとおりを日本語で言うと、これは通じたようで、二人とも嬉しそうに頷いていた。

なかなか面白い出来事だった。いっとき皆無に近かった外国人が、一車輌内にチラホラいるのも、久しぶりに見る光景だった。


駅ビルでのお一人様ランチはパスタ、たらことゆばの和風サラダソース、ジンジャーエールと。



味は普通。
こちらは隣の席の子供連れの日本人ファミリーがうるさかった。

ピアノはイタリアンフォークソングがもう一息、次の曲はバッハのDマイナーメヌエットに。ピアノ、いつまで頑張れるかな。