春近くなって、私はスニーカーを買った。ヒールのある靴はもう履かないので、もっぱらスニーカーかスリッポンだ。春夏に向けて淡い色。



先日ブーツを仕舞い、これからの靴を出した。こういうのは楽しい年中行事だ。

夫の靴は一年中同じ、お通夜用の黒の革靴と近所の買い物やクリニック用のスリッポン、そして遠出用の骨董品のような茶色のオモーイ革靴。

持つと驚くほど重い。歩くと疲れるのはこの靴のせいだと私は思っている。自分が軽い靴の楽さを身を以て知っているからだ。
夫に軽くて楽な靴を買うように言っても、頑としてきかない。困ったものだ。
何でも徹底的に使い切らないと気の済まない性格、堅いアタマを何とかしたいが、どうしようもない。
だから服も古い物ばかり、私の買うものを適当に着るならいいが、細かい好みのある人で、良かれと思って買っても、と言うことで私はパジャマくらいしか買ったことがない。
今風に言うなら、メンドクサイ人ではある。