今年になってから、本当に日のたつのが早い。コロナコロナで明け暮れている間に、もう秋だ。
友人との新年会も、開かぬままである。例年なら、一月か二月に集まり、旅行の日程や行き先を決め、誰かが幹事になって予約をとり、5月中旬に出かけたはずだ。そのあとまた、暑気払いと称して写真を持ち寄ったりしたはずだ。
夫との旅行も一月末に竜飛岬へ行ったきりだ。あのころはまだ、クルーズ船が……らしい、くらいしか情報もなかった。行っておいてよかったと思う。
旅行どころか外食もない。わたしはピアノの日に一人でランチをするが、そのピアノも何度か休止となった。
新型コロナ最強である。この夏の間、みなマスクをして、それでも外出はできるだけ控えて、過ごした。欧米人よりもマスクに抵抗がないのは、花粉症やインフルの時期に、これまでにもマスクをしていた人が少なくなかったからだろう。花粉症の時期に多くの人がマスクをして歩いているのを、外人は不思議(奇異)に感じると聞いたことがある。
日本人は清潔だ。フランス人は子供を公園で遊ばせて帰宅しても手を洗わなかったりする、らしい。もちろん個人差はあるだろうけど。バゲットを直に持ち帰る国だ。
菌を防ぐ手段は防護服を着るのでなければ、マスクしかない。わたしはピアノの日だけ都内に行くので、帰ったら玄関に荷物を置いたまま洗面所に直行し、手洗い、うがい、そのあとシャワーを浴び、髪も洗う。着ているものは総とっかえだ。これは夫への感染防止のためである。
コロナの感染者数がこのところ減っている。これは日本人の民度の高さによるところが大きいと、わたしは思う。
近々政権が変わる。政党が変わるわけではないので、大きな変化はないと思うが。
コロナの時期を過ごして、つくづく、あっちの政党でなくてよかったと思った。
あのときの事業仕分けで、いろんなところがケチられた。
球磨川のダム計画がつぶされ、洪水の一因になった。
保健所の数や職員数が大幅に減らされて、有事の際にパ二クッた。
いろいろ思うと腹が立つが、今さら腹を立てても仕方ないので、せめて国民にとって大事なことから手を付けてほしいと、新しい政権には望むところだ。