先日、洗面所の鏡でふと自分の顔を見て、アラッと思った。父の姉と妹に似ていたのだ。
わたしは幼いころからずっと母親似である。自他ともに認めるところ。顔、体格、血液型など、すべて。
母は、子供のころからいつでも一番前だったという、小柄体型、でも体重は全盛時は60キロ以上あった。父のお通夜のとき、着物を着るのに、腰ひもが回り切らず、父の衣装の中から男用の腰ひもを出して間に合わせたくらいだ。父が謡曲をやっていて、和装が好きだったので良かった。そのとき、わたしは「そんな長い腰ひも、両国にでも行かないと売ってないよ!」と冷たく言い放った。
わたしは息子がお腹にいて臨月のときでも母の体重には及ばなかった。身長は低いが、体重は気を付けてきたと思う。母に似たくないばかりに。
そんな私の顔が、不思議に父の姉妹に似ていたのだ。ということは、姉にも。姉は父に似ている、体型、血液型も。
顔は毎日鏡を見るので、気が付かないが、誰かと久しぶりに会ったら、あら、感じが変わったわ、などということがあるかもしれない。
母は父の親族を好いていなかったので、わたしもその影響で父の親族とは親しくできなかった。が、歳を経て、それは母のきわめて個人的な思いこみや的外れなものの見方があるのだと気づくことが多い。
人はそれぞれ違うのだ。わかりあうのは難しい、血がつながっていても難しいのだから、義理の間柄ではなおさらである。五木寛之さんの著書に「淡交」というのがあったと思う。今度読んでみようかな。
追加
夫の姉は、若いころは父親似だと思っていたが、60を過ぎたころだろうか、亡くなった姑そっくりになってきた。法事で会ったとき、顔を見て私がそう思っていたら、夫が、「おばあちゃんそっくりになってきたな」と言い、義姉も、「従姉の○子さんにもそう言われたわ」と笑っていた。
さらに追加
わたしは今の自分の顔がいや。鏡を見るたびに、なんてかわいげのない顔だろうと思う。性格が出るのかも、でも性格は変わってはいないと思うけど???