娘は仕事、孫娘は先週末からアメリカへホームステイに行っているので、我が家は静かである。
掃除は省く、洗濯や料理もごく少ないから、時間がたっぷりある感じ。
本来はこうなるはずだった。つまらないけれど、物理的にはとても楽な毎日を、ずっと続けるはずだった。
まあ娘と孫娘だから、息子や孫息子よりはいいとしよう。
なんとなく暇なので、アクセサリーの古いのを、中性洗剤で洗ってみたり、書棚の不要なものを片付けたり、それでも時間はたっぷりある感じ。
着るものやアクセサリーも、要らないものは処分したいと、思い始めている。洋服は適宜、廃棄しているが、アクセサリーなど細かいものは仕舞いっぱなしになっていたりする。
着物を全部、たんすごと無くしたらさっぱりするだろうと思うけれど、それにはかなりの勇気が要るし、何しろ、娘と孫娘がいるので、決心がつかない。
娘がかつて嫁いだ時、わたしは着物一枚も作らなかった。娘もほしいと言わなかった。要るときがあればおかあさん(わたしのこと)のを借りると言い、実際孫娘の七五三のときにはわたしの色無地と袋帯で済ませた。何度も留学をさせたかわりに振袖は作らないと言っていたので、成人式にはわたしの振り袖を着、大学の卒業式にも、わたしの綸子の華やかな小紋に振袖用の帯で出て、ベストドレッサー賞を獲得した。
今もし、娘にあつらえた着物があったら、クローゼットが着物保管場所になってしまうところだった。それでなくても、本や孫娘のものなど、増える一方である。何とかしたい。
本当は夫の現役時代のスーツを真っ先に廃棄したいところだ。シーズンごとに二着ずつ棄てずにとってある。しかし、定年後濃紺のスーツを着たのは、中国での息子の結婚式のときだけだし、今となればもうサイズが合わないと思う。略礼服は必要な時もあるが、他は要らないだろうと思う。ずらっと吊るして、場所をふさいでいる。夫はなかなか棄てない人なので、そのままにしているが、いつまで?
夫の収集品のレコードも。収納棚を占めている。レコード、CD,MD、とある。何とかして!
考えると腹が立って来るので、とりあえず自分の着るものから。これから夏物を、順に棄ててゆく。色あせたり。傷んでいるものや、それほど着ていないけれど、今の自分に合わないもの。それは多分、来年の自分にも合うはずがないから。
お盆が終わると、わたしの好きな、少しずつ棄ててゆく時期となる。楽しみ。