金曜日から我が家に滞在しているお嫁さんと孫娘2。

息子は仕事があるので、昨日の夕食後に帰って行った。 にぎやかな、大騒ぎの食事。大変だけど、楽しい時間だ。




ピアノを弾く二人。 12歳差のひつじ年。


そういえば、もう一人ひつじ年、わたしの老母である。 今日がバースデーだ。 ハッピーかどうかはわからない。 97回目の誕生日を、兄夫婦が隣に住む古い家で一人迎えたわけだ。 もちろん兄夫婦も老人。自分でできるのは食べることと、トイレに行くことと、着替えることと、シャワーを浴びることと、洗濯機を回し、終わったら干すこと。 冷蔵庫を管理し、しっかり食事すること。

できないことは、買い物に行くこと、銀行に行くこと、何かの費用を振り込みに行くこと……。美容室にも選挙にももう行かない。 比べるとできないことのほうが多いはず。

でも本人はしっかりしている。そして、夏が終わり、秋になると決まって、寒くなったらどうしようと言い出す。家が古いので、隙間風などが寒いのだ。十年以上前からの課題だったが、何も手を打たないまま月日が過ぎている。

この夏は、寒くなったら施設にでも入ろうか、などと言っていたが、おそらく、今のまま冬を過ごし春を迎えると、わたしは思っている。おそらく、たぶん、希望を込めて。