何年か前にテレビでかじった知識だが、楔形文字を読み解くと、今どきの若い者は……と嘆いた文言であったそう。
私なども若いころは、先輩方にそう思われていたのだろうけれど、歳を重ねてくると、当然ながら逆の立場になる。
というのも、我が家の近くの、スーパーや駅に向かう通りに沿って、二、三年前に建てられた住宅が並んでいる。住んでいるのは若い家族ばかり。小さい子供もいる。
そして、途中の舗道の隅に、二、三週間前から、焼酎のガラス瓶が粉々に壊れたものがあるのだ。小学生の通学路でもある。だが、その真ん前の家の人は掃除しない。 気にならないのか、気にしながら放ってあるのか、自分のせいではないし、と知らん顔を決め込んでいるのか。
掃除する義務はないけれど、自分の家の真ん前だ。 掃いて片付ければ済むことだ。小さなビニールに入れて、不燃物のゴミの日に出せばいい。 そこの家の住人が年配者だったら、気づいたらすぐに片付けると思う。 もちろんわたしなら、そうする。
今どきの若い者は、そういうことしないのだなあ、とため息をつくのは、わたしばかりではないだろう、この辺りも老人が多くなっているもの。