もう何年前になるだろう。
東京都知事が青島氏になって、世界都市博の中止が決まり、
青島氏が各国を回って事情の説明とお詫びをした。
どこへ行っても頭を下げる新知事の姿が印象に残っている。
わたしは都民ではないし、都民であったとしても、当時青島氏に一票を入れたかどうか……。
それでも、選挙の公約を守り、その後始末を自らしたのは、エライと言わざるを得ない。
今、天下のアサヒと言われた大新聞社が、32年間の誤りを認めつつある。
32年と言えば、新入社員が幹部になったり、定年が近づいたりするほどの年月だ。
その間ずっと、誤った報道をしてきたのであれば、世間に対して、日本中の読者に対して、
そして何よりも、誤解を与え続けた諸外国に対して、事情の説明と謝罪をするべきだ。
もし、新聞社という存在が、何らかの許認可を得ているなら、ここらで認可取り消し、
つまり、廃刊や会社そのものの解散? あるいは解体?ということになってもおかしくはない。
読者はそこまで、怒りを示すべきだと思う。
もう一つ、勘違いしている偉い人がいる。
すでにポロポロとほころびつつあるらしい、理研という組織。
あの賞の受賞者は、頭を下げることを知らない。 首に鈴をつける人はいないのだろうか。