今6年生の孫娘が二年生の秋、上野動物園に行った。
夫とわたしと、孫の三人でも仕方ないので、孫の仲よしの近所に住む子も連れて行った。
二人とも、電車の中でも嬉しそうにしていた。
上野動物園は、予想通り込み合っていた。
途中で、宝探しのようなものがあり、子供たちはそれに夢中になった。
隠してある、置物?か何かの目印のようなものに気づくと、スタンプをもらえるというヤツ。
結局それで時間を取られ、帰宅時間が予定を大幅に過ぎ、途中で友達の家に電話を入れたりした。
親御さん、気を揉まれたことと思う。
最後の地点になって、それがベネッセのものだと分かった。
なんだ、ベネッセだったのか。
どこにも何も書いていないので、わたしたちは動物園の主催かなあと、さほど気に留めずにいた。
あれで宝の山を手にしていたわけだ。
その後月に二度ほどパンフが送られてきた。
面倒なので、何か月後かに、今後送らないでほしいと電話したら、来なくなった。
孫の個人情報は、その時点で削除されたのかどうかはわからないが、ベネッセという会社。
教育産業の最大手、とわたしは認識している。
派遣社員の個人的な犯罪なのかどうか、まだケリはついていないが、
それにしても、この手の事件? 結構おこるものだ。
やたらと、人に自分のことを教えないほうが安全。 妙な世の中になったものだ。
個人情報、そんなに秘める必要があるのかと問われれば、それほどのものは持ち合わせないのだが。
誰とも知らぬ怪しげな人間または組織が、わたしのことを細かく知っているとなると、気持ち悪い。
個人情報というものは、その程度のもので、それ以上でも以下でもない、とわたしは思う。