今の我が家を建てたのは、2003年。


それまでのすきま風だらけの家から、新しい頑丈な家にと、舞い上がった。


一階の天井は標準よりも10数センチ高くできている。


「広々と感じられますよ」と、担当者は言った。


もちろん天井が高いと、部屋は広く感じられ、高級感もあり、大満足だった。


ところが、階段に使う面積は同じ、ということは一段一段が高い。


それも説明は聞いていたが、実際に毎日何度となく階段を上がり降りすると、


特にこの2、3年はつらい。


ああ、天井が低くてもいいから、階段が楽なほうが良かった、と思うところだ。


そして、極めつけは、カーテンレールが天井際に取り付けられていること。


年に1度の洗濯の時、取り外すのが大変なのだ。


脚立に乗って、夫がはずすのを、わたしが受け止める。


簡単に取り外せるなら、1日1ヵ所づつでも洗っていけばいいけれど、


夫との共同作業となると、空模様と相談するだけでは済まない。


昨日全てはずして、バスタブに一晩漬けておき、今日3回に分けて洗濯した。


夕方になって、また取り付けを、共同でやることになる。


家の設計は若い人なので、歳を重ねて、いろんなことが負担になることは


想像もできないだろうけれど、住むのは老若男女。設計には、


女性だけではなく、高齢者の意向も反映するほうがいいのだろうと、


つくづく思う。 同じことを来年もできるか、とても自信がない。