毎年この誕生月に健康診断を受けることにしている。


比較的、汗をかかなくなった頃でもあるし、


ついでにインフルエンザの注射を受けられる。


駅前の病院は空いていて、順調に進み、


予想より早く終わったので、帰る途中にある美容室に寄ろうと思い立った。


いつも行くところは、家から駅とは反対の方向なので。


ドアを開け、「こんにちわ」と言うと、こちらをチラリ。


腰掛けたところで、「どうなさいます?」


スタッフは前から愛想の悪い中年女、先客のカラーリングの手は休めない。


カラーリングを終えたところで、鏡の前に案内された。


「全体に短く、耳も出して」


クセ毛のわたしは、伸びかけたときに苦労するので、いつもショートカット。


うつむいて、雑誌を見ていて、しばらくして顔を上げてビックリ。


ベリーショートになっている。


ハサミを動かす手に、ストップを掛けたかった。


でも途中で止めるわけにもいかないから、黙っていた。


そこへ予約客、「予約優先なので」と、放っておかれた。10分近く。



確かに受付のカウンターにそう書いてあった。


もう一人のスタッフが来たので、再び開始。といっても後はわずかだった。


安い店ではあるけれど、ニコリともしないスタッフは不快だし、


寄らなきゃよかったなあと、沈んだ気分で帰宅したのでありました。