
このノウゼンカズラは柿の木に恋をしていました。
ノウゼンカズラは、元々は地面を這っている花でした。
ですがとても美しく、ある時、松の木が一目惚れするほどだったと言います。
松の木は自分の思いを、ノウゼンカズラに伝えました。
つまりプロポーズです。
ノウゼンカズラはその気持ちに感謝して、すぐに受け入れました。
地面にいると、踏みつけられたりして危険だからです。
「私は弱いものです。どうかその肩を貸して下さい」
「いいですよ。さぁどうぞ」
以来、ノウゼンカズラは松に身を寄せて、美しい花を咲かせるようになったと言います。
まるでシンデレラのような話ですが、ほんのちょっとトホホなオチが…。
ノウゼンカズラは確かに美しい花でしたが、浮気性な所があったのでしょう。
たまに杉や檜にもたれかかることがありました。
「俺が何かしたって言うなら謝るよ。だから、帰ってきてくれー!」
ノウゼンカズラ一筋の松は、その度に悲しみに沈んだと言うことです。
傍から見ていると愉快ですが、恋人同士の人に言ったら怒られるでしょうか…。
(夢にようこそ)より
花言葉(ノウゼンカズラ)
女性・名誉
今日の誕生花
7月22日 リアトリス 花言葉→向上心