イメージ 1

隣村へ、伯母の葬儀に行く途中に見かけました。

このノウゼンカズラは柿の木に恋をしていました。



 ノウゼンカズラは、元々は地面を這っている花でした。

ですがとても美しく、ある時、松の木が一目惚れするほどだったと言います。

松の木は自分の思いを、ノウゼンカズラに伝えました。

つまりプロポーズです。

ノウゼンカズラはその気持ちに感謝して、すぐに受け入れました。

地面にいると、踏みつけられたりして危険だからです。

「私は弱いものです。どうかその肩を貸して下さい」

「いいですよ。さぁどうぞ」

 以来、ノウゼンカズラは松に身を寄せて、美しい花を咲かせるようになったと言います。

まるでシンデレラのような話ですが、ほんのちょっとトホホなオチが…。

 ノウゼンカズラは確かに美しい花でしたが、浮気性な所があったのでしょう。

たまに杉や檜にもたれかかることがありました。

「俺が何かしたって言うなら謝るよ。だから、帰ってきてくれー!」

 ノウゼンカズラ一筋の松は、その度に悲しみに沈んだと言うことです。

傍から見ていると愉快ですが、恋人同士の人に言ったら怒られるでしょうか…。

                              (夢にようこそ)より



花言葉(ノウゼンカズラ)
    
     女性・名誉


今日の誕生花

7月22日   リアトリス   花言葉→向上心