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5月7日から来てくれていた横浜の妹が、パピヨンのロール(犬の名前)と共に帰った。

仕事に行く途中、新大阪まで送って行ったのだが、母はやはり寂しそうだった。

妹を見送るかのように、テッセンが咲いた。

公園の入り口近くに7~8本あるうちの、一本だけに花が咲いた。


 初めてテッセンを見たとき、「なんて美しい花なんだろう!」と思った。

今も美しいと思うが、始めて見た時ほどの感動はない。

渡辺淳一の小説(「失楽園」だったと思う)の中に、鉄線(漢字表記だったと思う)が出てきたのを思い

出す。

その時以来、鉄線には「華やかさ」と「はかなさ」のほかに「淫靡(いんび)」な印象が付きまとう。


テッセン (キンポウゲ科)

 黒くて固い針金のような蔓に、鮮やかな花の色を見せるテッセンは、初夏から夏にかけて使われること

の多い花材のひとつです。独特の茎の姿から和名では、「鉄線」の字をあてています。

 テッセンの原種の特徴は、黄色味のかかった白い六弁(写真は八弁なので交配種と思われる)の花のよ

うにみえるガク片の中央に、おしべが多くあり、花糸と呼ばれる葯をささえる柄の部分は、扁平に変形し

て紫色をしています。

 このテッセンは、クレマチス属のひとつで、もともとは中国中部の原産で、わが国には江戸時代初期、

十七世紀中ごろに渡米しました。江戸時代における、テッセンの人気は相当なものだったらしく、浮世絵

に描かれたり、寺院の天井を飾ったり、着物の柄になったりしています。


花言葉(テッセン)
    
    高潔・精神的な美しさ


今日の誕生花

5月21日  ラークスパー(ピンク)  花言葉→気まぐれ・移り気