父の誕生日 山鳩公園の管理人、85歳の誕生日である。私からのプレゼントの「呉春(大阪池田の清酒)」と妻からのグラスを片手に、母子(もうし)の新しい住民K氏のプレゼントの鯛・大好物の刺身を前にして上機嫌の父である。(私の子供たちがくれた酒燗器が前にある) 今後父は、このブロブの中で多くの話題を提供します。 平成五年に父が書いた詩を披露しておきます。 「誕生日」 虹が立つ うつろな夢のように けぶるような 通り雨のあと 尾根をまたげて おぼろげに七色の 虹が立つ トンネルをくぐり抜けて 電車が走ってくる 嘘空蔵山の麓 (注* 福知山線藍本駅から近い 標高596mの山) 三月十三日 ためらわずに、やってくる 私の誕生日が 音もなく 虹のトンネルをくぐり抜けて 走ってくる電車のように