「男児のマザコンを危惧する」
 那智 文江(保育園園長 61歳 東京都)

私は長年保育園の園長という重要職を務めているが、その中で気づいたことがある。入園してくる男児の質が、年々低下しているのだ。中でも最も危惧するのは、その「マザコン人格」だ。

例えば、母親の擁護を傘に自分が強いと見せたがる。その半面、母親に色々と甘えようとする。何でも母親に頼って自分で自分のことができない。保育士にも通じない意味不明の言動をする。頑固で色々と自分自身が決断したがるが、その癖、適切な判断ができていない。しかも、その現実が直視できずに、叱られると言い訳がころころ変わり、問題は先送りできないので、更にきつく叱ると、すぐに泣き出してごまかそうとする。その上、保育士にまで甘えようとしてくるから問題だ。自分の不始末の尻拭いを保育士たちに頼ってきて、自分ではけじめをつけられない。

これらはすべて、「マザコン」の特徴に一致するのではないか。ともかく、園児としては完全に落第である。日本の男は、そのほとんどがマザコンでロリコンであるという。思い起こせば、現在の総理大臣が典型的なマザコンに見える。その為に、いまの日本は深刻な不況下にある。保育園や幼稚園には、母親代わりとなる保育士がいるし、幼い女性の園児もいる。いわば、男どものマザコン人格とロリコン人格の温床ともいえる。男の園児たちがそのまま大人になれば、今後の日本の社会状況は、ますます悪化してゆくだろう。この際、苦渋の決断ではあるが、日本中の保育園や幼稚園から全ての男児を追放するべきなのではないか。