「ほら、星が見えるよ、流れ星に何お願いするん」

「もう決めてる」

「金 金 金 でしょ」

「そんなチンケなんじゃない」

「地震きませんように

 地震きませんように

 地震きませんように?」

「そんなんじゃない」

「でも3回言わんといけんのよ?」

「…自信無くなってきた、やっぱり変えよかな」

「最初は何じゃったん」

「……子どもたちにいい未来を…」

「あぁ、、」

「でも長いし金 金 金にしようかな」

「なんよ、結局金じゃが」

「地獄の沙汰も金次第っていうが」

「まぁ、そうね」

「…これから地獄よ」

「いつの時代も一緒よ、まぁ、戦争してたら違うかもしれんけどな」

「……そうなぁ」

「あっ、流れた」

「金 金 金!」



帰省した田舎は、夜風が心地よかった。