5年前の話。

 

長崎ツアー。
前座の頃、師匠のお供で行った時の事を思い出す。

一週間という長丁場、師匠とのマンツーマンは地獄でもあったけど

今振り返ってみると楽しかったなあ。

毎日怒鳴られていたけれど、

リカバリーするチャンスもあったし、

機嫌のいい時に芸談も直に聞けたし。

 

凄かったのが、最終日の島原のホテルでの落語会。

前座の俺が「子ほめ」で降りてきた時既にマイクの調子が悪く、

師匠にその旨伝え、

「マイク交換するようにしましょうか」言うと、

「いや、構わねえ」と一言言って、

なんとマイクを片手に漫談の後、

そのまんまのスタイルで「勘定板」をやり始めた。

 

オチを言い、「こんな談志を見られたんだから、得だろ?」と言った途端に客席大爆笑。

下がって来て、

「なあ?どんな場所でも、やってやれねえところはねえんだ。

俺はキャバレー周りで鍛えて来たからな」

と俺にニッコリ微笑んだ。

 

 

佐久のホールの館長時代、

「ここじゃ歌えない」

とか言ってたのは、地元の素人の演奏家だったっけ。

プロは現場で最大限のパフォーマンスをするのだ。

場所にこだわるのはむしろ素人。

アナーキーの仲野茂さんも、

そんな公民館みたいなステージでも、サイコーのライブをしてくれた。

 

カッコいいなあ。
 

プロはどんな舞台でも結果を出す。
 

プロとして、やっぱりそんな表現者になりたい。

 

 

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