落語はしゃべり言葉だから揮発が基本。
だから書き言葉を操って沈殿させるべく本を書きたくなる。
マイナス要素として喋り言葉の揮発性から軽薄になり、
書き言葉の沈殿性から陰険になる。
相互を補完し合わなければ。
喋り手は浮付き、書き手は暗くなりがち。
だからこそ目指すのは、
「心に残る面白い落語」と
「軽いタッチだけど深い文章」。
大阪から帰ってきてしみじみ思ったよ。
「そこまでする必要はないんじゃないか」
というところまでやり抜かないといけない時代なのだと。
じゃなきゃ大衆は振り向いてくれない。
そんな大衆を刮目させるにはまず一人から。
だからこそ、サービスは過剰たれ。
さすがに疲れ果てている。
ほんと疲れ果てた。
天下の大師匠 談志 の
無茶振りに耐えつづけた9年半で手に入れた、
”笑う”コミュニケーション術