徒弟制度などのタテ系芸人は画面全体がフラットなテレビの世界ではキツく、
やはりそこは養成所経由などのヨコ系芸人の居場所となる。
先輩後輩という結びつきか、同期というユニットか。
テレビは横向きだ。
奥行きのなさは同時に差別のなさでもある。
天皇陛下も下着泥棒も同じ尺で映るのだからテレビは差別解消装置だ。
タテ系かヨコ系か。
これは無論優劣ではない。
むしろ特性である。
日本型社会はかつてはタテ系で、
反動からヨコ系になって、
以来それも伸び悩んでいる。
大事なのはナナメ系かもしれない。
タテ系でありながらヨコ一列感覚を持っていたり、
ヨコ系に在籍しながら、タテ系意識も持てるような人が
本領発揮出来ているように思う。
これは次の本に書くことにします。
天下の大師匠 談志 の
無茶振りに耐えつづけた9年半で手に入れた、
”笑う”コミュニケーション術