組織って「分散」と「増幅」のためにあると思う。
組織は何も会社組織だけではない。
夫婦も、兄弟も、家族もみんな組織だ。
一人だけで生きていた種族は絶え果ててしまったのだろう。
そこで夫婦という組織を作り、子孫を残すことで連綿と今の人類が繋がった。
夫婦で2倍になった喜びは親子四人なら4倍になる。
逆に悲しみはそれぞれ2分の1に、4分の1に減少する。
「増幅」と「分散」だ。
夫婦や家族などをはじめとする組織は
人類が「パワー増幅」と「リスク軽減」のために編み出した装置だ。
学校や会社も、本来そうあるべきだ。
原発から避難した子は、みんなでその辛さを分散してあげるべきなのに。そしてその子が元気になったらその喜びを、増幅してあげるべきなのに。
電通の鬼十則で殺されたあの女性もそうだ。
ダメな組織は、辛さを増幅して、喜びを分散させてしまう。
逆に稼働したらたまらない。
組織を構成するのはその細胞たる個=自分だ。
自分がまず「喜び増幅、悲しみ分散装置として機能しているか」を、
自己チェックするしかない。
まず自分自身がそういう体質になるべきだ。
「他人の不幸は蜜の味」だなんで最低の言葉があるが、
そんな偽の蜜の味を享受していると、
自分の不幸は他人さまにとってのマヌカハニーになっちゃうんだからね。
「日本死ね」はイツノマニカ
「お前を殺す」と変換されちゃうから怖いんだよ。
気づいて。
人の誕生日を、きちんとお祝いできる人だけが
自分の誕生日にたっぷりお祝いしてもらえるのだから。
あの新潟の小学校も、
電通も、
人の辛さに添えない、
喜びにときめかないマネージャーがいたのが不幸だったんだと思う。
嬉しい時一緒に笑ってくれて、悲しい時一緒に泣いてくれる人がいなかったんだろう。
いじめをする奴も不幸なのはそこだ。
さ、今日も増幅と分散。
