落語は「ヒール側からの目線」なのだ。
悪人正機説にもつながるが、人間のダメさ加減を認めるのが落語だとすれば師匠談志は終生それを貫いた。
善人の善より悪人の善の方が絶対値は大きいのだからヒール側からの目線の方が感動は大きいはずだ。
師匠の「芝浜」が心を打つのもそこに理由があると確信する。
アクセント的に人間の負の部分をあえて入れる。
それが不協和音にならず微妙なシンコペーションになればより噺に深みが増すのだ。
人間の高みだけではない。
澱みも認めなければ。
向田邦子の小説の世界に近いかも。
立川談慶が、天下の大師匠 立川談志 の
無茶振りに耐えつづけた9年半で手に入れた、
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