長崎二日目。

辛口日本酒が好きで飲み過ぎてしまい二日酔い。

20年以上も前からご厄介になっている

島原のお上人様を囲んで話が弾む。

 

話題の主はもちろん、その場にいない師匠だ。

 

その場にいないのにエピソードだけで話が異様に盛り上がるのだから

まるで「らくだ」だ。

 

天才が残した伝説を語り継ぐだけで生き証人扱いしてもらえるのだから、

弟子冥利だな。

 

無論、かなり盛って話す。

 

だから実際、うちの師匠に会った人が

「なんだよ、めちゃいい人じゃん!」

という印象を誰もが持つ。

 

弟子には厳しいが弟子の家族にはとことん優しかった。

うちのカミさんも子供たちも可愛がられていたっけ。

生まれたばかりの長男坊を見せに連れてゆくと、

 

「喋り始めるともっと可愛くなるぞ」と言ってたっけ。

やはり「言葉」の達人なんだなあとあの時ふと思った。

 

昨日は宮崎香蓮ちゃんのパパとの会話の中で、

島原のホテルでの落語会の思い出を共有し合った。

 

マイクの調子が悪く、きちんと声を拾ってくれないのだ。

 

「聞こえるかい」と師匠。「聞こえない」と観客の一人。

「じゃあ、聞こえてるじゃねえか」とかぶせて大爆笑。

そこからがすごかった。

 

「こんな談志を観たということを財産にしてやる」と豪語して、

なんとマイクを手に持ち、「勘定板」に入った。

 

無論爆笑。

 

降りて来て舞台袖にいた俺に、

 

「いいか、どこでもやれ。こんなところでは出来ません❗️と言った時点でお前の負けだ」。
以来、自分はそれを肝に銘じて来ている。


屋外生落語だけではない。

やってる最中に高座が崩れたこともあった。「壺算」の時かな。

「そろばんも崩れちゃったよ」とつなげたっけ。

アドリブというリカバリーショットは無茶ぶりで鍛えられるのだと思う。

 

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