セックスレスは
簡単に人の精神を破壊する。




セックス観として

『男性は体を求め、女性は心を求める』

なんていうのは
よく言われていることだが、

私もその通りで

セックスとは
性欲を満たす、快楽を求める、

それ以上に

愛していることを、愛されていることを
実感する、確認する手段だと思っていて

セックスする=愛情交換
セックスしない=別れの予感

そういう認識だった。



ハルと出会う前に付き合った
男性達とはなんの問題もなく
いたって普通にセックスできていたし、
(1人変態がいたけども)

こんなに苦しむことになるとは
思ってもなかった。





結婚する前から
ハルとのセックスは不完全燃焼で


「愛されたい」
「愛してくれてるかな」

なんて
確認のためにハルを待ったけど

いつまで経っても求められなかった。


諦めて、私からハルの体に触り
ようやく事が進む。



わかってはいるけど
私もムラムラする時はあって、

もう仕方ないから愛など考えず、
性欲のみでハルを襲った。


口で準備完了にして、
さっさと乗って腰を振る。


やっと正常位になってからは
10分ほど力任せに突かれ、

果てた後はすぐに寝てしまうハル。



当然、気持ち良いはずもないし
なぜか出血はしてるし、


悲しくて虚しくて
自分が惨めになるだけだった。




それでも最後まで成立すれば
まだマシな方で、

私がいくら口で元気にしても

まったくのマグロ状態で
なにもしてこなくなった。


顎と腰と足の疲れを我慢して
1時間くらい頑張っても、無反応。


さすがにバカバカしくなって
途中でやめると

ハルは無言でモソモソと下着を履く。




そのうちに
背中を向けられるようになった。


時には「触るな」と言われ
性欲モンスターのように見られ、

「セックス依存症じゃないの」
と言われたこともあった。



終わりだ。


子供を作るためのセックスを終え、
長年にわたるレス生活に入る。





ハルは性的には淡白で、
決して自慰をしない。


「なんで俺がひとりでシコシコ
オナんなきゃいけねーんだ」

「ひとりでやったって勃たねーし」

そう言ってた。



まあ、自慰なんてしなくても

歴代の彼女さん達が
面倒見てくれたんだろう。

なんだかんだで
女を欠かしたことはないから。


どんなセックスをしていたかなんて
知ったこっちゃないが、

女を喜ばせるテクニックは
一切持ち合わせていない

というのだけは間違いないだろう。








一方、私といえば

ヤタベェのおかげで性的欲求は解消され、

しかも満足度100%だ。



ただ、どんな理由があるにせよ

ヤタベェとセックスするのは
浮気であって不倫なのだから

ハルや家族に対しての裏切りだ。


決して許されることではない。


それでも別れない私には、
いつか必ずバチが当たるはず。