ナニの彼とはズルズルと付き合い
コンビニ店員だった私の勤務時間に
その間、何人かを味見したりして
二十歳になった私。
バイトをかけもちして
ボロボロのアパートを安い家賃で借りた。
自分の居場所ができたので
ナニの彼の必要性はなくなり、
別れ話をしたら
あっさり「じゃあな」と言われる。
制服から卒業した私は用無しですよね。
いいんです、はい。
他に女がいたのは知ってましたから。
一人は楽だった。
自由だ。
しばらく一人を満喫しようと思っていた
のに
出会ってしまった。
コンビニ店員だった私の勤務時間に
いつも現れたお客さん。
身長180㎝くらい、
髪の毛は金髪、
鼻の下は髭、
細い眉毛、
ダブダブの真っ赤なスエット、
足元はヘップ(ググれ)
ヤンキーじゃん……
「セブソスター」
「はい」
このやりとりが半年近く続く。
ある日のこと。
「あれっ、猿田じゃね?」
声をかけられて顔を上げると
中学の時の同級生、西野が立っていた。
「あ、お久しぶりです…」
同級生と言えども
西野はヤンキーだったので
一般JCの私とは なんの面識もないし
特に思い出もない。
なんで私の名前なんか
覚えてるんだろ? 謎。
「元気そーじゃん、また孤立してねえ?」
おいおいおいおい、馬鹿。
中学の頃友達がいなかったことを
こんな所でサラッと暴露するなよ。
「早く買い物して下さい、お客さん」
文句を言うと西野は
「あれ?なんのアイス買って来いって
言われたんだっけ??」
自動ドアの外に向かって
「おーい!ちょっと来てー!」
大声で叫ぶ。
店に入って来た人を見て
「あっ」
声が出そうになる私。
めのまえに
セブソスターが
あらわれた!
