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「人間の生きる意味は<人間とは何か>を考えることにある」
愛知万博の受付のロボットです。

本書はこのロボットを開発した、人間酷似型ロボット研究の第一人者が書いています。
著者は、ロボット研究を紹介しながら、人間を理解したいと考えています。
その熱意が伝わってくる内容です。
遠隔操作型アンドロイド「ジェミノイド」と著者です。
娘のアンドロイド2001年、著者は、愛知万博の女性アンドロイドの開発前に、子供アンドロイドを開発しました。
それは、娘のロボットでした。
娘がちょうど、アンドロイドと同じ背丈になった4歳ときに作ったのです。
とにかく悩んだのは、人間らしい皮膚を持ち、同時にある程度人間と同じように動くロボットを作ることでした。
見せかけは型をとって製作したために、娘本人にとは寸分違わないものになりました。
においがする?運ぼうと、後からアンドロイドを抱きかかえようとして、その頬に顔を近づけると、娘のにおいがしたそうです。
人間らしい姿形は、においまで再現する。
表面的な人間らしさ以外に脳に強烈に訴えかけるものがあったのです。
似てくると・・・実際に娘がアンドロイドと対面しました。
しかし、しばらくすると、娘はアンドロイドと関わるのを嫌がるようになったそうです。
ロボットが複雑になればなるほど、人間は親近感を高めていくが、ある程度人間らしくなると、突然不気味な感覚を持つのです。
この現象を「不気味の谷」と言います。⇒「不気味の谷現象」
「似れば似るほど、不気味になる」
何か人間を暗示していますね。
ロボットの技術の使い方次第で、悪いことも出来ればよいことも出来ます。
「自分の命よりも重い研究」なのです。
人間のすべての能力を機械に置き換えた後に、一体何が残るのでしょうか・・・・
目次
ロローグ ロボットは人の心の鏡
第1章 なぜ人間型ロボットを作るのか
第2章 人間とロボットの基本問題
第3章 子供と女性のアンドロイド――人間らしい見かけと仕草
第4章 自分のアンドロイドを作る――<人間らしい存在>とは
第5章 ジェミノイドに人々はどう反応し、適応したか――心と体の分離
第6章 「ロボット演劇」――人間らしい心
第7章 ロボットと情動
第8章 発達する子供ロボットと生体の原理
第9章 ロボットと人間の未来
エピローグ ロボット研究者の悩み