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「テレビは人がバカになりたいときに見るもの」
2007年に関西テレビ「発掘!あるある大辞典」で納豆ダイエットのねつ造問題が発覚したとき、下請けいじめがどのようになっているかが始めてわかりました。番組スポンサーである花王からは電通に一億円の広告費が支払われていたのに、それが電通から関西テレビ、一次下請けなどを経るうちにどんどん目減りしていき、実際ねつ造を行っていた制作会社には、わずか八百万円しか渡っていなかったのです。
一億円が八百万、残りの九千二百万は、広告代理店やキー局が分け合っていたのです。さすがにこの金額では面白い番組がつくれるわけがない。
力を持つ自分たちだけが、過剰な利益を求める体質は自分の首を絞めるだけなのです。
衰退もやむを得ないですね。
新聞、
テレビは大衆、マスメディアの中心でした。情報生活になくてはならないものでした。
みんなで同じ新聞を読み、同じ番組を見て、その情報を共有すること、それこそが、まさしくマスメディアとしての役割でもありました。
今、マスメディアはものすごい勢いで衰退し始めています。新聞を読み人は減り、雑誌は休刊のオンパレードです。
テレビも「下流の娯楽」「富裕層は見ない」と指摘されています。
本書は、新聞、テレビの二つのマスメディアの業界構造の転換が書かれています。アメリカでは新聞業界の崩壊が始まっています。
日本も同じ状況が予測されます。
テレビ業界にとっては、完全地デジ化と情報通信法の施行で電波利権が意味を持たなくなるのです。
グーグル、
ユーチューブ・・・・・インターネットの台頭によりメディアの構造が変わりつつあります。
自分が欲しいニュース、好きな番組はネットを通じて自由に得ることが出来るようになってきました。
プラットフォーム(支配者)が変わったのです。
紙面やテレビではなく、ネットがメディアのプラットホームになったのです。
マスメディアからミドルメディアへ移行しています。ミドルメディアとは、特定の企業や業界、特定の分野、特定の趣味の人たちなど、数千人から数十万人規模の特定層に向けて発信される情報のことです。
ブログもまさにミドルメディアのひとつです。
ミドルメディアがマスメディアを無力化しているのです。
僕は以前はテレビが大好きでしたが、あまり見なくなりました。僕の中では、テレビは積極的に見たいと思ってみるものではなく、ただ何となく流れているものに変わってしまいました。
“市橋容疑者の逮捕”久しぶりにマスメディア、特にテレビ報道のパワーを感じることができました。
まだまだ底力は持っています。
いつも同じような興味本位の、視聴率狙いのニュースや番組しか流せない、今の報道体制に対しては呆れ、嫌悪感を抱いています。メディアはこれから、もっともっとコンテンツ勝負、本質を求めて欲しいと思います。
ジャーナリストとして価値のある記事を書き、魅力的なテレビ番組を作る以外ありません。
だってもう、プラットフォームを持てないのだから。
目次
第1章 マスの時代は終わった(「マス」の消滅
「大衆」から「少衆・分衆」へ ほか)
第2章 新聞の敗戦(ミドルメディアで情報大爆発
広告業界はテクノロジー化する ほか)
第3章 さあ、次はテレビの番だ(開局以来の赤字転落
完全地デジ化と情報通信法 ほか)
第4章 プラットフォーム戦争が幕を開ける(グーグルは敵だったか
ネットユーザーを唖然とさせた毎日新聞 ほか)