
理系の企画力!-ヒット商品は「現場感覚」から (祥伝社新書167)/宮永 博史

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売れる商品を生み出すのは難しい。特に今は、不景気で商品が売れない。
そして、低価格化に歯止めがかからない。
基本的にモノ余りの世の中です。
技術だけではいいモノはつくれません。
「現場感覚」と「コンセプト」が必要なのです。
本書は、ヒット商品を生み出す人や会社にある共通点を、9つの法則にあてはめて分類し、解説しています。
パナソニック 9.0kg ドラム式洗濯乾燥機【左開き】 NA-V1500L-W

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パナソニックの「ななめドラム洗濯乾燥機」の開発の様子が書かれています。
開発の3ポイント1、 環境を変える
2、 商品を抱いて寝る
3、 偶然を見つける
1、 洗濯乾燥機の開発者、太田さんは、事業部長から「1年間ぶらぶらして、好きにしていいから、新しい洗濯機のコンセプトを考えなさい」という指示を受けました。
同じ環境や従来の仕事の手法では、新しいアイデアは出てきません。
新製品を生み出したのはこの「環境を変える」意思決定力です。
2、 パナソニック(旧松下電器)創業者である松下幸之助の言葉に「商品を抱いて寝れば、商品から問いかけてくれる」という言葉があります。
太田さんは、毎日自分で洗濯して、気づいたことを「洗濯日記」として記録していきました。
これがアイデアの玉手箱になりました。
3、 しかし、なかなか新しいアイデアは出ない。そんな中で、業務用の洗濯乾燥機、布団丸洗い機に出会い、それが画期的な洗濯機の開発に繋がりました。
このような偶然の出会いは準備した人に現われます。
現場観察から一歩進んで現場体験まで行い、藁にもすがる思いで、考え抜いていたから、この体験を獲得できたのです。
開発者は開発業務に追われると、使う人のことをいつの間にか忘れて、自分たちの勝手な思い込みで製品開発をしてしまうようになってしまいます。現場を離れることが、「現場感覚」

一見矛盾しているようですが、自分の専門分野に閉じこもることなく、全体からモノを見ることの出来る現場技術者が増えれば、商品開発力は高まるのです。
今までの頭にたまっているものを「捨てる」ことですね。
捨てることで、新しいものが生み出せる。
そこらか導き出される、「モノを作る以前にある考え方」=「コンセプト」は新しく、強いのです。
そして人を惹きつけるのです。目次
第1則:現場は観察するだけでなく、実際に体験する
第2則:一面からのモノの見方にこだわらない
第3則:使う人が求める究極の我儘こそ、発想基準
第4則:はじめにコンセプトありき
第5則:優れた技術は感動を生み出す
第6則:最初から二兎を追う
第7則:異なる分野の技術を結集する
第8則:技術はわかりやすく翻訳する
第9則:商品はロングセラーを前提に考える