あなたは、本当に「日本語」知っていますか?  「日本人の知らない日本語」 | フォトリーディング読書感想文

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日本人の知らない日本語/蛇蔵&海野凪子

¥924
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「外国人に日本語を教えるって、どんな感じ?」

日本語学校の教師が書いた、
日本語学校の日常が書かれているコミックエッセイです。

外国人生徒との掛け合いは面白い。

WEBで内容を確認することもできます⇒こちら



「日本語のこと、日本人だから当然知っている!?」

日本語を、
いかに、自分が「知っているつもり」なのか、
疑問にも思っていなかったことに、
たくさん気づかされます。

日本語を学びなおす、痛快な一冊です。



「言葉は自然に発生しない」

言葉は、普段は考えないで平気で使っています。

でも、その一つひとつには、
創られた理由、歴史、意味があります。

日本語の奥は、深いのです。


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○ 「~もじ」の言葉は大昔のギャル語!

言葉の最後に「もじ」をつけると、
なんかかわいいということで

・かつらは「かもじ」
・ゆたかは「ゆもじ」
・杓子(しゃくし)は「しゃもじ」

と呼ばれるようになり、一大ブームになった。

・「ひもじい」
・「ほのじ」(惚の字)

もそうである。


室町の宮中の女房から始まり、
庶民にまで広まったのは、江戸時代。


「理想の女性になるため」のノウハウ本「女性宝記」がベストセラーになり
その本の中で
「セレブはこんな言葉を使っている」と紹介されたことによる。


昔も今も同じですね。



○ 「~です」「~ます」は標準語?

普段なにげなくつかっていますが、
古くから標準語だったわけではなく、
江戸時代の芸者さんの言葉でした。


・武士は「~でござる」
・商人は「~ございます」
・庶民は「~だ」



地方からやってきた田舎武士が遊里の言葉を覚え、

「です」が標準語だとかんちがいし、
広めまくって、
本当に標準語になってしまった。



○ カタカナが生まれたのは!

平安初期にお坊さんがお経を読むための補助として
使われたのが、はじまり。


伊→イ 呂→ロ
漢字のスキマに入るよう小さくてシンプル、
漢字の一部を使って作られた。



○ 接頭語「お」と「ご」

丁寧で使う「お」と「ご」には、つける法則がある。


・「お」は和語につく
 和語:昔から日本で使われている言葉(訓読み)
    例 お風呂、お手紙

・「ご」は漢語につく
 漢語:中国から入ってきた言葉(音読み)
    例 ご住所、ご連絡


「お」を女性言葉として定着させたのは
ギャル語を「~もじ」をつくった
室町時代の宮中の女房です。


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「日本イイ国」


最後の章に書いてあるのは、日本の良さです。

外国人の生徒の目には、「日本はイイ国」です。



・戦争がない。
・街はきれい。
・約束を守る。(電車が時間通り来る)
・安全。(自動販売機がヒトケのないところにあっても盗まれない)



当然のこととして日頃は考えてもいませんが、
日本は本当に恵まれていることは間違いありません。





目次
第1章 外国人の素朴な疑問は超難問
第2章 そんな日本語使いません
第3章 間違いな敬語
第4章 トコロかわれば
第5章 知られざる仮名の過去
第6章 世界の漢字
第7章 そうだったんだ!日本語
第8章 日本のルール
第9章 日本語学校にて
第10章 日本いいクニ


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■ 編集後記

ずいぶん前、新社会人の頃、友達に誘われ
「英会話教室」に通いました。

マンツーマンでアメリカ人との個人授業でした。



最初の頃、
授業が終わって帰るとき、

アメリカ人の先生が僕のことを、
こう言っていると、受付の人に言われました。


「問いかけを否定するとき、すごく首を横に振ってNOという」
「ちょっとこわい」

「怒っていないですよね?」

と・・・・



たぶん、僕は、
言葉だけでは、伝えられないと思っていたので、
無意識に首を振る「ジェスチャー」に力が入ったんでしょう。

でも、アメリカ人から見ると、
へんな奴、
ずいぶん横柄な、
日本人に見えたのでしょうか?



その先生が、アメリカに帰って
「変な日本人」の例として、言われてたりしてあせる・・・・・