「奇跡の脳」 | フォトリーディング読書感想文

フォトリーディング読書感想文

フォトリーディングで毎日2冊以上の本を読み、毎日1冊以上の書評ブログを書きます。  「読む読書」⇒「アウトプットする読書」 さまざまなジャンルの本を読み、ポイントを押さえわかりやすくお伝えします。

奇跡の脳/ジル・ボルト テイラー

¥1,785
Amazon.co.jp

著者: ジル・ボルト・テイラー  
出版社:新潮社   
価格: 1700円
発売日:2009年2月15日
☆☆☆☆

「脳のことなら誰より知っているはずだった」


ある朝、脳卒中に襲われた。
そこから完全に立ち直った女性脳科学者の世界で始めての記録である。
学問的な訓練と個人的な体験、そして新たな発見を織り上げたものである。

脳卒中によって、自我の中枢と、左脳の意識を失った。
しかし、右脳の意識と、からだを作り上げている細胞の意識は残っていた。
体力の補強、言語機能を脅かす手術、8年間に及んだリハビリ。

それが「新たな発見」の機会を与える。

右脳意識への旅である。



目次
1章 脳卒中になる前の人生
2章 脳卒中の朝
3章 助けを求めて
4章 静寂への回帰
5章 骨まで晒して
6章 神経科の集中治療室
7章 二日目 あの朝の後で
8章 GGが街にやってくる
9章 治療と手術の準備
10章 いよいよ手術へ
11章 最も必要だったこと
12章 回復への道しるべ
13章 脳卒中になって、ひらめいたこと
14章 わたしの右脳と左脳
15章 自分で手綱を握る
16章 細胞とさまざまな拡がりをもった回路
17章 深い心の安らぎを見つける
18章 心の庭をたがやす

-----------------------------------------------------

この本の3ポイント

① 感情とからだ
② 安らぎ
③ 細胞とからだ

-----------------------------------------------------

わたしがすごく大切だと思ったのは、感情がからだにどのような影響を与えるか、ということ。喜びというものはからだの中の感覚だったのです。

からだが疲れていたり、精神的に参った状態にあるとき、つまり、油断しているときを狙って、否定的な思考回路が人を傷つけようと頭をもたげることに気づきました。
脳が言っていることに注意し、その考えがからだにどのような感覚をもたらすかに気づけば、自分が本当は何を考えたり感じたりしたいのか、意のままに選べるようになります

脳卒中により、わたしは内なる自分を発見しました。ほんの少し、感じ方や考え方を変えるだけで、深い心の安らぎを得られることに気づいたのです。

安らぎの感覚は、現在に瞬間に起こる何かです。それは過去を反映したものや、未来を投影するものではありません。内なる安らぎを体験するための第一歩は、まさに「いま、ここに」いる、という気になること

結局のところ、私たちが体験するものはすべて、私たちの細胞とそれらが作る回路の産物です。ひとたび、いろんな回路が、からだの内側でどんな風に感じられるかに耳を澄ませば、あなたは世界の中でどうありたいか選ぶことが出来ます。

----------------------------------------------------


右脳と左脳、二つの異なった働きを持つ大脳半球が力を合わせて働いて、ひとつの現実認識をつくる。
右脳の役割はひらめきだけではない。
直感的に知覚する微妙なエネルギーの動きを認め、解読する。
人々や場所や物事が、どんなエネルギーとして感じられるかを意識して働いている。


著者は脳卒中という悲劇から、それまで抑圧されてきた右脳マインドの存在に気がついた。
自分の感情のありかたをコントロールして、幸福感を得た。

右脳の神秘的な力を感じられる一冊であった。



「この旅の間じゅう、わたしという存在の一番大切な部分は、深い安らぎに包まれていた」